信号無視の車に自転車で接触されたらどうする?写真やナンバーがある場合の対応手順と注意点

青信号を直進中に車と接触したのに、相手の車がそのまま立ち去ってしまった。そんな場面に遭遇すると、驚きとともに「どうすればいいのか分からない」と戸惑うのが普通です。この記事では、車のナンバーや写真を確保できている場合にとるべき行動と、法律上・実務上のポイントをわかりやすく解説します。

まずは警察へ通報することが最優先

たとえ接触が軽微でケガがないと感じた場合でも、事故現場の時点で警察に通報することが極めて重要です。法律上、交通事故は道路交通法第72条により、事故の発生を知った者には「報告義務」が課されています。

すでにその場を離れてしまっていても、後からでも問題ありません。写真やナンバー情報を持って交番や警察署に相談・届け出を行いましょう。

ナンバープレートの写真がある場合の活用方法

加害車両のナンバーが写っている写真がある場合、車両の所有者は警察を通じて特定できます。個人で調べることはできませんが、警察が交通事故として捜査を開始すれば、相手の身元が判明し、連絡が取れるようになります。

このとき、日時・場所・状況・車両の色や形・信号の状態など、できる限り詳細に伝えると、スムーズに対応してもらえる可能性が高くなります。

接触事故でも「ひき逃げ」になる可能性がある

身体に接触していた場合、たとえ軽くても、加害者がその場を立ち去っていれば「ひき逃げ」として扱われる可能性があります。刑法上は「救護義務違反」(道路交通法第72条)に該当するからです。

特に、自転車や歩行者との接触事故では、加害者に救護措置や警察への報告義務があります。これを怠って立ち去った場合、最大で懲役10年・罰金100万円の刑罰が科されることもあります。

病院の受診と診断書の取得も検討を

最初は痛みがなくても、あとから肩や首に痛みが出ることもあるため、接触後は必ず病院で検査を受けておくことが推奨されます。交通事故の場合、診断書は重要な証拠となり、被害届や示談交渉においても有効です。

また、自賠責保険の請求や損害賠償請求にも必要となるため、少しでも違和感があれば、受診しておくのが安心です。

損害賠償請求や保険対応の可能性

加害者が判明した場合、相手方の任意保険会社を通じて、治療費・慰謝料・通院交通費などの損害賠償請求が可能です。自転車と車の事故では、基本的に車側に大きな責任が認められる傾向があります。

また、自分自身でも個人賠償保険や自転車保険、勤務先の労災などが適用される可能性があるため、加入保険を一度確認しておきましょう。

実例:ナンバーから相手を特定し解決したケース

あるケースでは、自転車で直進中に右折車と接触。相手はそのまま走り去ったが、ナンバーと車種を記録していたことで、警察が後日加害者を特定。任意保険を通じて通院費・慰謝料が支払われました。

この事例のように、事故直後の記録と迅速な通報が解決への大きな鍵となります。

まとめ:軽微な事故でも放置せず、記録と通報が重要

接触が軽くても、相手が信号無視や逃走をしていれば、立派な違反行為であり、適切な対応を取る必要があります。写真やナンバーがある場合は有力な証拠となるため、迷わず警察に届け出てください。

ケガの有無にかかわらず、体調や後遺症の不安がある場合は医療機関を受診し、診断書をもとに補償や法的手続を進めることが大切です。

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