運転免許を取得して間もない頃、最も恐怖を感じるのが「交差点」での予測不能な出来事ではないでしょうか。特に「止まれ」の標識があるにも関わらず一時停止を無視する車に遭遇すると、運転そのものが怖くなってしまうこともあります。本記事では、なぜ一時停止しないドライバーがいるのか、初心者としてどのように備えればいいのかを実体験や交通ルールを交えて解説します。
「止まれ」で止まらない車がいるのはなぜ?
一時停止の標識がある場所では、法律上「完全停止」が義務づけられています。しかし、現実には次のような理由で無視されるケースが後を絶ちません。
- 運転に慣れたことで過信が生まれ、安全確認を怠る
- 「通行量が少ないから大丈夫だろう」と思い込む
- そもそも標識を見落としている
- スマホ操作などによる不注意
特に都市部や生活道路では「止まれがあるのに止まらない車」は少なからず存在します。これはマナーやモラルの問題だけでなく、安全意識の欠如による危険運転でもあります。
事故の多い十字路では“自分が優先”でも油断しない
道路交通法では「止まれ」のある道路側が一時停止し、優先道路を通行する側が優先されます。法的にはあなたの方が正しい立場だったとしても、現実の事故では「正しくてもぶつかれば損をする」ことが多いのです。
特に事故が多発している交差点では、相手がルールを守る前提で走るのではなく、“最悪の行動”を予測しながら走ることが必要です。
怖いと感じるのは正常な感覚です
「運転するのが怖くなった」という感情は、決して間違いではありません。それは「リスクを正しく認識している証拠」であり、慎重な運転姿勢を持ち続ける上で非常に重要な感覚です。
逆に、ベテランになるほど判断が雑になりやすいとも言われており、初心者の頃に感じた恐怖心や緊張感こそが、安全運転を続けるための最強の武器になります。
実際の危険事例と対応の仕方
例えば、優先道路を25km/hで走行していた際に、止まれ標識のある道から40km/hでノーブレーキで出てきた車に遭遇したという体験談があります。急ブレーキとハンドル操作で回避できたものの、冷や汗ものの瞬間だったそうです。
こうした場面では、前方の十字路の様子を早めに察知し、右左の視線を常に送りながら走行することで危険を減らすことができます。ハザードやパッシングで「気づかせる」ことも場合によっては有効です。
初心者だからこそ実践したい安全運転のポイント
- 優先道路でも交差点前では一瞬アクセルを緩める癖をつける
- 周囲の速度感や雰囲気を常に把握する
- 交通量の少ない時間帯・道路を選んで慣れる
- ドラレコの設置で万一に備える
特にドライブレコーダーの装着は、万が一事故が起きた際の証拠保全になるため、初心者ドライバーにとって安心材料になります。
まとめ:ルール違反する車は一定数いる。大切なのは「守らせる」のではなく「避ける」意識
「止まれ」を無視する車は残念ながら現実に存在します。しかし、それに対して怒りや恐怖でストレスを溜めるよりも、「そういう車がいるかもしれない」と前提にして運転することで、自分自身を守ることができます。運転が怖いと感じたときこそ、自分の命と安全を守る運転技術が磨かれるタイミングです。焦らず、経験を積みながら自信と判断力を育てていきましょう。