Google Playでの高額請求に驚いた経験をされた方は少なくありません。とくに家族アカウントやお子様が使用している端末経由で、本人に身に覚えのない課金が行われていた場合、どこに連絡し、どう対応すべきか混乱してしまいます。本記事では、被害事例をもとに、正しい対処手順と再発防止策について詳しく解説します。
■Google Playでの高額請求トラブルの実例
あるご家庭では、知らないうちに3ヶ月間で約138万円もの請求がGoogle Playから発生。最初はカード会社経由で一時返金されたものの、後にGoogleから「お子様の名前が関わるアカウントからの可能性がある」との通知が届き、再請求される事態に発展しました。
調査を依頼しても、Googleからの返答は「不正請求と認められない」の一点張り。請求対象の詳細も開示されず、消費者側の対応に限界を感じる方が多くいます。
■不正請求かどうか判断するための確認ポイント
- Googleアカウントのアクティビティ履歴(https://myactivity.google.com)
- 購入履歴の確認(Google Play Storeアプリ > メニュー > 購入履歴)
- アクセス元IPやデバイス情報(Googleセキュリティ設定)
これらを確認することで、実際に誰が・どこからアクセスしていたのかある程度判断できます。第三者の端末からのアクセスが確認されれば、不正利用の可能性が高まります。
■カード会社とGoogle、どちらが優先されるのか?
クレジットカード会社が「チャージバック(支払い拒否)」を認めた場合、原則として一時的に返金されることが多いです。しかし、その後Google側が「正当な課金である」と主張した場合、カード会社が再調査し返金を取り消す(再請求)ことがあります。
このため、「一度返金されたから安心」とは限らず、Googleの調査結果に納得がいかない場合はさらに第三者機関への相談が必要となります。
■取れる対処法と相談先
- 消費生活センター(188)に相談
- Google Playの英語サポート(Live Chat)で詳細を粘り強く確認
- カード会社への再説明と異議申し立て
- ネット被害に強い弁護士への初回相談(無料の場合もあり)
英語でのGoogleサポートは日本語よりも情報開示がスムーズな場合もあるため、翻訳ツールを使ってでも試す価値があります。
■再発防止のための設定と見直し
お子様がいる家庭では以下のセキュリティ対策が特に重要です。
- Googleファミリーリンクでの利用制限
- 購入時のパスワード認証必須設定
- クレジットカード情報の登録解除
- 端末ごとにアカウント切り替えを徹底
これにより、お子様が誤って課金したり、外部からのなりすまし被害を未然に防げます。
■まとめ:冷静な記録と早期の行動がカギ
Google Playでの不明な高額請求に直面した場合、まずは事実確認のためのログ収集と記録を取り、カード会社やGoogleへの正式な問い合わせを行うことが最優先です。
Googleからの回答に納得できない場合は、消費者センターや弁護士など第三者のサポートを積極的に活用し、泣き寝入りしない対応が重要です。再発防止策も万全に整え、安心してデジタルサービスを利用できる環境を整えていきましょう。