自転車とバイクの接触事故で過失割合6:4?治療費や修理費を取り戻すための実践的ガイド

自転車とバイクの事故は、道路状況や進行方向、速度差などにより複雑な過失割合が問題になるケースが多くあります。特に「後ろから追突されたのに、自転車側の過失が大きい」といった納得できない主張に悩まされることも少なくありません。この記事では、自転車対バイクの事故での過失割合や、損害賠償請求の方法について実例を交えて詳しく解説します。

自転車とバイクの事故における一般的な過失割合とは?

自転車とバイクの事故では、交差点・直進・右左折・追突などの状況によって過失割合は変動します。交差点での出会い頭の場合、自転車が一時停止や安全確認を怠ったと見なされると、過失割合が高くなることがあります。

ただし、後方からの追突事故であれば、原則として追突した側の責任(=バイク側)が重く、自転車側の過失が小さくなる傾向があります。実際の判断は保険会社や事故状況の証拠に大きく左右されます。

警察が「物損扱いに」と言うのはなぜ?

警察が物損事故として処理を勧める背景には、双方に大きな怪我がない場合、刑事手続きの簡略化を図る意図があります。ただしこれはあくまで刑事処分上の区分であり、損害賠償(民事)の請求には影響しません。

したがって、治療費や修理費を請求する権利は民事上で残り続け、相手が過失を認めれば支払い義務も発生します。

治療費・薬代・自転車の修理費は請求できるのか

自転車側に100%の過失がない限り、損害の一部を相手方に請求することができます。特に、自転車が後方から追突された、または交差点で徐行・確認をしていた場合には、過失割合に応じた損害賠償の支払いを受ける権利があります。

請求可能な費目には以下のようなものがあります。

  • 治療費(通院・診療・投薬)
  • 自転車の修理または買い替え費用
  • 通院交通費
  • 場合によっては慰謝料

相手保険会社から「6:4」と言われたときの対処法

保険会社が提示する過失割合は、あくまで交渉上のスタートラインに過ぎません。納得できない場合には、以下の方法で対抗できます。

  • 自転車側の保険会社に交渉を一任する
  • 事故現場の写真や目撃証言を証拠として提供する
  • 損保ADRセンター(紛争解決機関)に無料相談する
  • 自費でも損害額が大きければ弁護士に依頼する

交渉次第で5:5、あるいはそれ以下に修正されるケースも珍しくありません。

実例紹介:後方衝突された自転車事故での交渉成功例

ある20代男性は、自転車で坂道を下っていた際に後方からバイクに追突され、通院費2万円と自転車の修理費2万5千円が発生。相手保険会社は「自転車側が飛び出した」と主張し6:4を提示。

しかし、自転車側が減速・確認していた証拠動画を提出し、過失割合を4:6に修正。結果、相手方保険会社が損害の6割を負担し、合計2万7千円の補償を得ることができたとのことです。

まとめ:泣き寝入りしないための具体的アクション

自転車とバイクの事故でも、後方追突や慎重な運転をしていた証拠があれば、過失割合を適正に見直し、治療費や修理代の一部または全部を請求することは十分可能です。

保険会社との交渉に不安がある場合は、損害保険相談センターや消費生活センター、または交通事故に強い弁護士のサポートを受けることも検討しましょう。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール