複数の消費者金融やメルカードの返済を終えたあと、「信用情報が今どうなっているか」が気になる方は多いものです。この記事では、完済直後の情報反映のタイミングや、軽微な遅延が「異動」扱いになるかどうか、そしてCIC・JICCで信用情報を確認する方法について解説します。
完済直後に信用情報は反映される?
一般的に、CICやJICCなどの信用情報機関への情報更新は、月1回ペースで行われています。したがって、7月1日や7月2日に完済した内容が各情報機関に反映されるのは、早くても7月下旬〜8月初旬頃と見られます。
たとえば、消費者金融A社が毎月10日にCICへデータ提出している場合、7月1日に完済しても、その情報がCICに届くのは7月10日以降になります。リアルタイムではなく、最大で1か月弱のズレがあることを想定しておくと良いでしょう。
引き落とし遅れがあると「異動」になるのか?
「異動」とは、信用情報において重大な事故情報(いわゆるブラック情報)として登録されることを指します。しかし、軽微な支払い遅延がすぐに異動になるわけではありません。
- 数日間の遅れ…いわゆる「軽度の延滞」は、原則として異動扱いにはなりません。
- 61日以上、または3か月以上の延滞…これが継続すれば、異動として記録される可能性があります。
- 債務整理・強制解約・代位弁済…これらも異動対象です。
そのため、「何度か数日遅れたことはあるが、長期滞納は一切ない」というケースでは、異動情報が記録される可能性は低いと考えられます。
信用情報の確認はCIC・JICCでできる
信用情報を確認するには、次の2つの機関から情報開示請求が可能です。
- CIC(株式会社シー・アイ・シー):主にクレジットカードや信販会社の情報を管理
- JICC(日本信用情報機構):主に消費者金融や携帯端末分割払いの情報を管理
スマホ・パソコンから24時間オンラインで取得可能で、手数料はCICが500円、JICCが1,000円程度です。郵送や窓口開示も選択できます。
情報取得のベストタイミングは?
前述の通り、各社のデータ更新サイクルが月に一度であることを考えると、完済日から3〜4週間後を目安に開示請求するのがおすすめです。
早すぎると「完済前」の状態がそのまま載っていたり、ローン残高が残っているように見えることがあります。その場合、再開示(再取得)し直す必要があるため、タイミングを見計らうことが大切です。
信用情報が不安なときにできること
不安がある場合は、CIC・JICCの両方を確認し、以下の点をチェックしましょう。
- 「異動」や「延滞」の記載がないか
- 完済済みの契約に「完了」「終了」の記載があるか
- 利用残高がゼロになっているか
もし不正確な情報が載っていた場合、該当の金融機関に修正依頼を出すことが可能です。
まとめ:焦らず正確に確認しよう
完済後の信用情報は、数週間のタイムラグを経て反映されます。数日程度の引き落とし忘れでは異動にはなりにくいため、過度に心配する必要はありません。
正確な状況を知るには、CIC・JICCでの信用情報開示を行い、内容を落ち着いて確認することが第一歩です。信用回復の実感が欲しい方にとって、非常に有益な行動になります。