架空請求や不当請求をずっと無視し続けたら、本当に裁判所から正式な書類が届く可能性があるのでしょうか。本記事では、その現状や実際に起きるケース、無視のリスクと対応法をわかりやすく解説します。
架空請求とは何か？まずは定義を整理
架空請求とは、身に覚えのない料金や利用料を装って送られてくる偽の請求書のことが多く、基本的には詐欺行為です。
不当請求も含めて、実態がない請求の場合は法律的な裏付けがなく、多くは無視して問題ありません。
正式な裁判所書類が届くのは「極めて稀」
賃金未払いなど正当な債権を有している相手が、本当に支払督促や訴訟を起こすケースは
→非常に少数です。相談窓口では「ごくごく少数」とされています。[参照]
架空請求業者が実際に裁判所手続きに着手し債務名義を取得する手法は一時期注目されましたが、現在は稀です。[参照]
もし裁判所から書類が届いたら？見分け方と対応策
裁判所の正式な書類（訴状や支払督促）は、“特別送達”や書留で届き、郵便受け投函ではありません。
“ハガキ”や“普通郵便”で届いた通知は詐欺の可能性が高く、無視して構いません。それでも本物が届いた場合は、異議申立てや答弁書提出など法的対応が必要です。[参照]
無視し続けるとどうなるの？リスク整理
- 架空請求を無視：基本的には何も起きません。
- 正式な督促や裁判通知を無視：欠席判決となり、財産差押えなどの強制執行に発展する可能性があります。[参照]
特に「支払督促」は簡易な手続きで進むため、放置すると相手側が有利な判決を取ってしまうケースもあります。[参照]
実例：支払督促による架空訴訟の手口
ある詐欺業者は、支払督促や少額訴訟の手続きを悪用し、本物の裁判所を介して申立てを行い、被告が気づかず敗訴・差押えされる“知らぬ間敗訴”ケースが確認されています。[参照]
このような手口では、被害者が異議を申立てず放置することで相手に有利な判決が下ります。
まとめ：無視してOK？でも“届いたら即対応”が鉄則
まとめると。
- 架空請求は基本的に無視で問題なし。
- 裁判所名の通知は極めて稀だが、本物だった場合は無視せず対応が必要。
- 特別送達や書留で裁判所書類が届いたら、すぐに司法書士・弁護士や消費生活センターに相談しましょう。
「裁判所」と書かれていても、普通郵便なら多くは詐欺。冷静に判断し、必要な対応を。万が一本物の書類が届いた際は、迅速かつ適切な法的対応が、今後のトラブル回避につながります。