2022年から施行されたプラスチック資源循環促進法により、コンビニやスーパーなどでの割り箸やスプーンなどの提供方法が見直されました。この記事では、サンディなどのスーパーでアルバイトをする方にも分かりやすく、割り箸を「渡して良い商品」と「控えるべき商品」の違いや考え方を解説します。
割り箸の提供ルールはなぜ変わったのか?
プラスチック資源循環促進法の目的は、使い捨てプラスチックごみの削減です。対象となるのは主に「一度使ったら捨てる」ことが想定される製品です。割り箸もその一つに数えられており、提供を控える方向にあります。
ただし、これは「割り箸を完全に禁止」するものではありません。あくまで不要な提供を控える、または必要な人にだけ配布するという運用が推奨されています。
基本的なルール:「その場で食べる」前提の商品にはOK
割り箸を渡してよいかどうかの判断基準は、「その商品がすぐ食べる前提で売られているかどうか」です。以下のようなものには提供が認められる傾向にあります。
- お弁当やお惣菜(調理済・そのまま食べられる)
- カップ麺などお湯を注いですぐ食べるもの
- チルドのうどんやそばなど、電子レンジ調理ですぐ食べられるもの
一方で、以下のような商品は基本的に割り箸を渡さない方が良いとされています。
- 冷凍食品(家庭で加熱が必要)
- 乾麺や冷蔵の生麺パック(調理の手間がかかる)
- 食材パックや具材のみの商品
具体例で見る!渡してよいか迷いやすい商品
例えば、「冷凍うどん」は調理が前提なので原則として割り箸は不要です。しかし、「電子レンジ調理済みの冷凍弁当」はすぐ食べられるため、割り箸の提供が求められることもあります。
また、「サラダチキン」など単品でそのまま食べる可能性が高い商品については、割り箸かフォークのどちらかを選んでもらう形式をとる店舗も増えています。
サンディでのルール:店舗での方針に従うのが基本
サンディなどのディスカウントスーパーでは、本部から明確なガイドラインが出ている場合が多く、従業員向けのマニュアルに記載されている可能性があります。まずは店長や社員に確認することが第一です。
一般的には「持ち帰って家庭で調理するタイプの商品」には割り箸は不要とされ、「その場で消費する商品」にのみ配布するというルールに基づいて運用されていることが多いです。
アルバイトとして気をつけるべきポイント
割り箸の提供に関しては、以下の点を押さえておきましょう。
- お客様がその場で食べると伝えた場合は渡してよい
- 配布が必要か迷う商品は、必ず確認を取る
- マニュアルや貼り紙、上司の指示に従う
例えば、「お弁当と味噌汁カップを一緒に買ったお客様」がいた場合、両方に使うために2膳渡すかどうか迷うかもしれません。そのような時は店舗の方針に沿って対応しましょう。
まとめ:割り箸の配布は「すぐ食べるかどうか」がカギ
割り箸の配布ルールは、環境配慮の観点から変化していますが、現場では「その場で食べるかどうか」という基準で判断することが基本です。迷ったときは、商品特性や店舗マニュアルを確認し、上司に相談することが最も確実です。
お客様への丁寧な対応と環境配慮のバランスを取りながら、スムーズな接客を心がけましょう。