ドライブレコーダー(ドラレコ)を使っていると、「事故が起きていないのに衝撃録画が保存された」「急ブレーキの前の走行映像まで残っていた」という経験をされた方もいるかもしれません。この記事では、ドラレコのGセンサーが反応したときにどのような映像が保存されるのか、その仕組みと理由を詳しく解説します。
Gセンサーとは何か?
多くのドラレコには「Gセンサー(加速度センサー)」が搭載されており、急ブレーキや衝突などの強い衝撃を検知すると、通常の録画とは別の“衝撃録画”としてデータを保存します。
この録画は、事故の証拠保全が目的で、通常上書きされる録画とは異なり“保護保存”されるのが一般的です。
衝撃録画は“前後の映像”も保存される
多くのドラレコでは、Gセンサーが反応すると、その前後数十秒~1分前後の映像を含めて保存する仕様になっています。これは「衝撃の前後の状況を記録する」ためです。
たとえば、「1分毎に録画」しているモデルでも、実際には内部で常時バッファ録画をしており、Gセンサーが反応したタイミングで直前のデータを遡って保存する仕組みが使われています。
保存される映像の長さは機種によって異なる
保存される映像の範囲はドラレコのメーカーや機種によって異なります。一般的には以下のような仕様です。
- 前後15秒ずつ(計30秒)
- 前30秒+後30秒(計1分)
- 前1分+後1分(計2分)
設定でカスタマイズできるモデルもあり、取扱説明書やメーカー公式サイトで確認できます。
事故がなくても保存されるケースとは
今回のように「急ブレーキをしただけで保存された」場合でも、Gセンサーが強い減速を感知すれば衝撃録画は作動します。特に信号がない場所でのブレーキなど、不意な減速は反応しやすいです。
ただし、設定によってはセンサー感度を「高・中・低」で調整可能なため、誤作動が多い場合は“中”や“低”に変更するのも一つの方法です。
録画データの確認と整理のポイント
万が一に備えて、録画された衝撃録画データはPCやスマホアプリで定期的に確認しておくことをおすすめします。誤作動であっても記録が保全されていれば、後から「何もなかった」と安心できます。
また、重要でないデータであっても容量を圧迫する可能性があるため、必要に応じて削除することも有効です。
まとめ
ドライブレコーダーのGセンサーが作動すると、衝撃直前・直後の映像も含めた保存が行われます。これは事故前後の状況証拠を正確に記録するための仕様です。事故が発生していなくても“急ブレーキ”で反応するケースもありますので、ドラレコの設定や保存仕様を事前に把握しておくと安心です。