交差点で起きた「カゴ同士が当たる程度の軽い接触事故」。それでも相手が通院し、さらに「5万円+タクシー代など」という請求が出てくると戸惑うものです。本記事では、自転車事故に関する過失や保険補償の実態、相手との交渉や対応のポイントについて整理して解説します。
そもそも自転車事故で通院する人にはどう補償が働くの?
自転車事故でも「人身事故」として扱われると、相手の通院費・慰謝料・休業補償などが支払われます。軽い鼻への衝撃でも、相手が医師に診断されていれば補償対象です。
相手が70歳という点もあり、高齢者の場合、むち打ちや打撲と判断されやすく、医師から慎重な治療を勧められることもあります。
50,000円+タクシー代の請求は高すぎる?
治療費や交通費は実費が基本ですが、「慰謝料」は通院日数や症状の程度に応じて算定されます。たとえば通院2〜3回の軽傷ケースでは、数千〜数万円程度が目安です。
50,000円単独では過剰かもしれませんが、タクシー利用・診断の内容・年齢や通院回数によっては妥当とされるケースもあります。ただし、詳細な内訳が不透明な場合は保険会社を通じて明細を確認するのがベターです。
私に過失があるなら支払い義務は?
今回の事故では交差点での前方不注意が原因ですので、**過失はあなたに認められる可能性があります**。つまり、補償責任は基本的に発生します。
ただし、過失割合は全体の責任範囲を表すもので、「7:3」などと評価されることがあります。どこに目を向けて事故が起きたかを元に、保険会社が相手と協議して決めます。
保険会社に連絡しておけば安心?対応の流れ
保険会社にはすでに連絡済みとのことなので、今後は以下の流れで進むのが一般的です。
- 相手の通院状況や診断内容を確認
- 治療内容に応じて通院回数・慰謝料を算定
- 示談交渉—金額や支払い方法について調整
- 合意後、保険会社から相手に支払い
ここで大切なのは、感情で対応せず、保険会社と協力して進めることです。
相手の要求が過剰に感じたらどうする?
相手が感情的で高額請求する場合でも、あなたにできることは冷静な対応と証拠の保存です。
- 診療明細や通院日数の確認
- 相手との会話内容はメモまたは録音(※録音は本人同意が望ましい)
- 保険会社に相手発言を報告
- 必要なら示談書で内容を明文化しておく
感情的なやり取りは示談交渉において逆効果になるため、**保険会社の専門家に任せるのが安心**です。
今後の自転車事故への備えと注意点
今後に備えるなら、次の行動が有効です。
- 自転車保険の適切な補償内容(特に対人賠償)を定期的に点検する
- 事故後には現場写真や証人連絡先などを記録する
- 交差点や左右確認時は一瞬も注意を怠らない行動を心がける
まとめ:自転車事故は軽くても補償対応が必要。保険だよりで冷静に
カゴ同士が軽くぶつかった事故でも、相手が通院すれば保険での補償が始まります。その際の金額は治療内容・通院回数・年齢などにより変わります。
とても高額な請求のように感じても、まずは保険会社に対応を任せ、証拠と記録を揃えて冷静に進めることが最善の対応です。感情的なやり取りを避けつつ、それでも不安な場合は示談内容を弁護士に相談することも選択肢に入れておきましょう。