警察車両にカムリが使われる理由とは?覆面・張り込み・警護など多様な任務の実態

日本の警察車両といえば、パトカーや白バイを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、実は一般車両と見分けがつかない「覆面車両」や、任務内容に応じた専用車両が数多く存在しています。中でもトヨタの「カムリ」は、意外な活躍をしていることで知られています。本記事では、警察がカムリを使用する目的や任務内容、選ばれる理由について解説します。

カムリは覆面車両として使われる

まず最も多い用途は、「覆面パトカー」としての活用です。カムリは外観が目立たず、高級感がありながらも一般車両に溶け込むデザインのため、交通取り締まり刑事部門の監視任務に最適とされています。

実際、高速道路や幹線道路での追尾や、街中の張り込み調査などでカムリが使われている事例が多く見られます。ナンバーやスモークの有無などで一部識別できることもありますが、非常に見分けづらいのが特徴です。

張り込みや捜査活動に適した理由

張り込み任務では、車内での長時間待機が求められるため、快適性と静粛性が重視されます。その点、カムリはセダンとして室内空間が広く、エンジン音も静かで、空調設備も充実しているため、刑事の張り込みに適しています。

また、ハイブリッド仕様のカムリはエンジンを停止した状態でもエアコンが使用できるため、夏場や冬場の張り込みでもバッテリーの消耗を抑えられるというメリットがあります。

警護車両としても使われる例がある

カムリは見た目の落ち着いた高級感から、要人警護やVIP送迎にも利用されることがあります。例えば、地方自治体の首長や来賓の送迎用に、白または黒のカムリが使われるケースも存在します。

警護任務ではあくまで「目立ちすぎない高級感」が求められるため、クラウンやレクサスほどではないが、一定のグレードを持つカムリが選ばれるというわけです。

他に警察が使っている意外な車種

カムリ以外にも、以下のような車両が使われています。

  • クラウン:高速隊や警護車両、パトロール用など幅広く使用
  • マークX:覆面パトカーとして高い実績
  • プリウス:燃費性能を活かし、街中での張り込みなどに使用
  • アルファード:特殊部隊や警護対象者の移動用

これらの車両はいずれも、任務内容に応じて内装や機器類がカスタマイズされており、外見はほぼ一般車両と同様です。

まとめ:カムリは警察任務に適した万能車

カムリは、その落ち着いた外観・静粛性・快適性といった特徴から、警察任務の中でも特に「目立たず動く」ことが求められる場面に活躍しています。交通取り締まり、張り込み、警護任務など、幅広い用途で使用されているのが現状です。

今後も警察がより柔軟な任務に対応する中で、カムリのような一般車に近い見た目の車両は、より一層重要な存在となっていくでしょう。

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