警察バイクと正面衝突しかけた…納得できない運転ルールと責任の考え方

交差点や狭い路地でバイクと車が鉢合わせになり、ヒヤリとする場面は少なくありません。ましてやそれが警察官の運転するバイクだったとなれば、余計にモヤモヤが残るものです。この記事では、交差点での走行ルール、左折時の内輪差や“膨らみ運転”の是非、そして万が一事故になった場合の過失割合について具体的に解説していきます。

バイクの左折時に“膨らむ”のはルール違反?

結論から言うと、バイクであっても車と同様に左折時はできるだけ道路の左側に寄ってから曲がるのが基本です(道路交通法第34条)。

特に交差点や路地での左折時には、後方や対向車の進路を妨げないように進行する義務があるため、「右に膨らんでから左折」するような運転は、状況によっては進路妨害や不注意運転に該当することもあります。

狭い路地・踏切付近ではどうすべきだったのか

今回のように、踏切を越えたすぐの路地に入る場面では、視界が狭く、かつ複数の車両が同時に交差するリスクが高まります。

左折しようとしていた警察バイクが、先行する車の通過後に右寄りに膨らんでから曲がってきたことで、正面衝突の危険が生じたとすれば、状況によっては「回避義務を怠った側」に一定の落ち度があると解釈される余地があります。

車側の過失は大きいのか?事故時の責任判断の考え方

たとえ徐行して曲がったとしても、交差点や曲がり角での事故の場合、車(四輪)のドライバーは「安全確認義務」が重く問われる傾向にあります。

ただし、バイクが急に出てきた、あるいは本来左に寄るべきところを膨らんで左折してきたような状況では、過失割合は一方的に車が100%とはならない可能性もあります。

保険会社の示談交渉などでは、「状況証拠(ドラレコや目撃者)」が重要になるため、事故に至らなかった今回のようなケースでも、疑問があるならその記録を残しておくのが有効です。

「危ないでしょ」と怒られたが、納得できない…その心理と対処法

警察官の立場からすると、事故を未然に防ぐことが最優先です。そのため、自分側の操作に問題があったとしても、相手の動きに反応して「注意を促す」意図で強めの口調になることはあります。

しかしそれが一方的な非難や高圧的な対応であれば、警察本部の意見受付窓口などに経緯を丁寧に報告し、納得いかない思いを伝えることも可能です。

事故にはならなかったけれど…記録と報告のすすめ

ドライブレコーダーの記録を保存(前後15分ほど)
日時・場所・相手の特徴などをメモしておく
・今後、同様の場面でのリスク回避にも役立つ

事故に至らなかった場合でも、自分の運転判断が妥当だったか見直す材料として記録を残しておくことは、精神的な安心にもつながります。

まとめ:警察官の運転でも過失はゼロではない。納得できない時こそ記録と冷静な対応を

・バイクでも左折時は左側に寄る義務がある。膨らんでの左折は基本的には好ましくない。
・車のドライバーには高い確認義務があるが、状況によってはバイク側の過失もある。
・事故未遂でも「なぜ危なかったのか」を客観的に記録し、必要なら警察窓口で相談を。
・「納得できない」と感じた時こそ、冷静に事実を記録・分析することが今後の安全にも役立つ。

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