最近、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSでよく見かける「IQテスト」や「あなたの知能指数を診断します」といった診断系広告。興味本位でクリックしたところ、メールアドレスを入力した後に「料金が発生します」などの文言が表示され、焦ってしまったという方も多いのではないでしょうか。この記事では、こうした“課金型IQテスト”の実態と、入力してしまった後にどうすれば良いのかを詳しく解説します。
メールを入力しただけで料金は発生する?
基本的に、日本の法律では「明確な契約意思」がない限り、メールを入力しただけで料金の支払い義務が発生することはありません。
多くのこの手のサイトは「料金表示が不明確」あるいは「スクロールしないと990円などの料金が見えない」といった、消費者を誤解させる作りになっています。そのため、法的には契約が成立していない可能性が非常に高いのです。
“合計990円”の画面が出たけどキャンセルできる?
多くのケースでは、メールアドレスを入力し、送信ボタンを押したあとに料金が表示される仕組みです。しかし、それ以前に「料金がかかる」という説明が明確にされていなければ、消費者契約法に基づき契約無効や取り消し可能となるケースがほとんどです。
特に「同意ボタン」「確認画面」もなく自動課金されることは、ほぼあり得ません。
実際に請求は来るのか?どう対応すればよい?
多くの人が経験していますが、メールアドレスだけでは法的に請求書や料金を確定させる手段はほぼありません。以下のような対応をとることで、安心できます。
- メールで請求が来たとしても無視(リンクや返信はしない)
- 心配ならそのアドレスを今後使わない
- クレジットカード情報を入力していない限り、実害はない
特に重要なのは「こちらから連絡しないこと」。相手に「このアドレスは反応する」と思わせると、詐欺メールが増えるリスクがあります。
安心するためにできること
・心配であれば迷惑メールフォルダを定期的にチェックしてブロック設定
・同様の詐欺被害が報告されていないか「IQテスト 990円 請求 詐欺」などで検索
・SNS上で「同じ経験をした人の投稿」を見ると安心できることも
こうした詐欺サイトは、少額請求と心理的不安を利用して「反応させよう」とするのが目的です。
まとめ:メールを入力しただけでは請求されない。冷静に無視が基本
・メールアドレスを入力しただけでは、原則支払い義務なし
・クレカ入力や支払い確認がなければ料金確定はされない
・請求が来ても慌てず、無視・ブロック対応が基本
・心配なら消費生活センターや国民生活センターに相談も可能です
不安を煽るような表示に惑わされず、冷静に対応しましょう。詐欺サイトは無視されると自然に引き下がります。