当て逃げされたけどドラレコも監視カメラもない…そんなときでも警察に通報すべき理由と取るべき行動

「駐車中に当て逃げされたけど、古い車でドラレコもないし、駐車場にも防犯カメラがない。こんな場合、警察に通報しても意味ないのでは…?」と思ってしまう方は少なくありません。しかし実際には、証拠がなくてもまずは通報することが非常に重要です。本記事では、当て逃げ被害を受けたときの正しい対応手順や、被害を最小限に抑えるためのポイントをわかりやすく解説します。

ドラレコやカメラがなくても「当て逃げ」は犯罪

当て逃げ(当て逃げ事故)は、道路交通法第72条および自動車運転処罰法に違反する「ひき逃げ」の一種であり、れっきとした犯罪です。相手が逃げた時点で「事故不申告」となり、警察に通報することは法律上の義務でもあります。

仮に証拠が乏しくても、警察に通報して「物件事故」として届け出を出すことで、後の損害賠償請求や保険申請に必要な“事故証明”が得られるようになります。

警察はどこまで捜査してくれるのか?

「どうせ動いてくれないのでは…」と思いがちですが、警察は少なくとも現場確認や聞き込みなどの初動捜査を行います。以下のような情報があれば、加害者特定につながるケースもあります。

  • 近隣住民や目撃者の証言
  • 車体に残った塗料や衝突痕
  • 周辺道路の防犯カメラ(民間含む)

たとえ監視カメラが都営住宅内になくても、周辺の自治体・コンビニ・企業などにカメラが設置されている可能性があり、警察が協力を要請することがあります。

事故車が古くても届け出は重要

被害車両が2018年製など古い車だとしても、事故による損害があった事実には変わりありません。「古いから大した金額じゃない」「修理しないしもういいや」とあきらめずに、きちんと届け出を行ってください。

また、車両保険に加入している場合には、自己負担なしまたは一部負担で修理が可能になるケースもあります。その際、事故証明がないと保険適用されない可能性が高いため、やはり通報が必須です。

実例:ドラレコなしでも加害者が判明したケース

あるケースでは、夜間にマンション駐車場で当て逃げされたが、ドラレコもなくカメラも設置されていなかったものの、隣人が出入りする車の異変に気づき、通報後に加害者の車の塗装と一致。結果として保険を使って修理できたという事例もあります。

このように、証拠が乏しいと思っても、第三者の目や偶然の要素によって真相が明らかになることもあるのです。

通報後の流れとやっておくべきこと

当て逃げされたら、すぐに以下の手順を踏みましょう。

  • 警察に通報(110番)し、現場保存
  • 被害箇所をスマホで撮影(複数角度から)
  • 周囲のカメラ設置状況をチェック
  • 保険会社に連絡して対応を相談

可能であれば、近隣住民や通行人にも「不審な車や音を見聞きしなかったか」と尋ねておくと、後の調査がスムーズになります。

まとめ:通報しないことが「泣き寝入り」への第一歩

たとえドラレコや監視カメラがなく、古い車であっても、当て逃げ被害に遭った場合は必ず警察に通報しましょう。通報しないまま放置してしまうと、事故証明も保険請求もできなくなり、泣き寝入りせざるを得ない状況に追い込まれます。

被害にあった事実をしっかりと届け出て、可能な限り証拠を残し、できる範囲で加害者特定に向けた協力をすることで、後悔しない対応が可能になります。

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