ジムニーJB64にJB74(ジムニーシエラ)用の背面タイヤブランケット(スペアタイヤカバー)を装着して公道を走行している場合、もし何らかの事故が起きたときに任意保険の車両保険に影響があるのでしょうか?この記事ではその不安に答えるために、保険契約上の注意点や実際の対応事例をしっかり解説します。
📌 はじめに:そもそもスペアタイヤブランケットって何?
まず、背面タイヤブランケットとはスペアタイヤを覆うカバーのこと。JB74用というのはジムニーシエラ用ですが、形状やサイズが似ているため、JB64にも装着できる製品があります。
たとえばABS樹脂製で装着も簡単…といった樹脂製カバーが市販されていますが、法的には“積載物扱い”になり、車検証に登録する必要はありません【参照】。
保険契約における変更手続きが必要か?
任意保険の契約では、車両に対し「著しく特性が変わる改造」が行われた場合に届け出義務があります。
しかし背面タイヤカバーは軽微な付属品の範囲とみなされるので、多くの場合「改造」とは扱われません。そのため、通常は保険会社へ連絡しなくても問題ありません。
事故時に“装着の有無”が問題になるのか?
実際に事故が起き、スペアタイヤカバーが破損・脱落した場合、車両保険の修理対象になります。車の一部として“損傷を受けた付属品”として認められるケースが大半です。
一方で、カバー取り付けによって視線不良や落下の原因となった場合、それが事故と因果関係にあると判断されると、過失割合や賠償責任に影響する可能性があります。
実際に保険会社が調査する?その実態は?
保険会社が事故原因を調査する際、改造履歴や部品の状態を確認することがあります。
しかしスペアタイヤカバー程度の付属品であれば「調査対象には含めない」というのが実務上の扱いです。あえて調べられる可能性は低いでしょう。
事故例と具体的な判断基準
【具体例1】走行中にカバーが脱落し、後続車に傷をつけた。
→この場合は落下物に注意義務が果たされなかったとして、カバーの取り付け不備による責任が問われる可能性があります。
【具体例2】カバー装着中にぶつけられてカバーが割れた。
→車両保険でカバーの損傷も補償対象。過失に影響はありません。
装着前に押さえておきたい注意点
- カバーはきちんと固定されているか(ゆるみやジャンパーコード等)
- 視界を妨げていないか(ライトやナンバー隠れ)
- 落下や脱落がないよう、耐久性ある製品を選ぶ
これらをクリアしていれば、事故時に「装着したから保険効かない」となる心配はほぼゼロです。
まとめ:安心して使うためのポイント
背面タイヤカバーは、JB64にも装着可能なアクセサリーで、法律上・保険上も軽微な付属品として扱われるため、原則として任意保険への連絡や補償の対象外となることはありません。
ただ、装着不良や落下による事故の可能性がある場合は、過失責任が問われることもあり得るため、定期点検や正しい取付が重要です。
事故対応では、「カバーが原因で事故になったかどうか」を保険会社が考慮するため、普段からの安全対策が安心につながります。