中央債権回収から別人宛のハガキが届いたときの正しい対処法と注意点

自宅のポストに、自分ではない宛名で中央債権回収株式会社からハガキが届いた場合、戸惑ってしまう方も多いでしょう。今回はそのような状況でどう対応すべきか、またトラブルを未然に防ぐためのポイントを詳しく解説します。

中央債権回収株式会社とは?

中央債権回収株式会社は、法務省の認可を受けた債権回収業者(いわゆるサービサー)です。金融機関や通信会社、消費者金融などから債権の管理や回収を委託されて業務を行っており、架空請求業者とは異なります。

したがって、差出人が中央債権回収であり、記載された連絡先や住所が公式のものと一致している場合、基本的には正規の通知であると考えられます。

宛名が自分ではなく他人だった場合の理由

アパートやマンションでは、過去にその住所に住んでいた人宛の郵便物が届くことは珍しくありません。とくに以下のようなケースが多く見られます。

  • 前の住人が債務を残したまま転居した
  • 債権者に届け出た住所変更がされていない
  • 苗字が似ていた、または記載ミスがあった

このような場合、ハガキの受取人は既に住んでいないことを示すことが大切です。

ハガキを開けずに返送する方法

ハガキが宛名違いであることに気付いた場合、開封せずにそのまま郵便局に返却するか、ポストに次のような対応をしてください。

  • ハガキの宛名部分に「この方は当方には居住していません」や「宛名不在のため返送願います」などと記入
  • または付箋などで同様のメッセージを貼り付ける
  • 郵便ポストにそのまま投函すれば、郵便局が差出人に返送してくれます

開封してしまうと、郵便法に抵触する可能性もあるため、内容が気になる場合でも勝手に開けず、宛名違いである旨を伝えるのが原則です。

不安な場合の問い合わせ先

どうしても心配な場合には、中央債権回収の公式サイトから問い合わせフォームや代表電話に連絡し、「宛名違いの通知が届いた」ことを報告すると良いでしょう。問い合わせ時には、届いたハガキの差出人情報や宛名などをメモしておくとスムーズです。

また、万が一名前が似ていて自分と誤認されている場合や、同姓同名だった場合にも早めに事実確認を取ることでトラブルを回避できます。

架空請求や詐欺と見分けるポイント

差出人が実在する中央債権回収であっても、まれに偽装された詐欺ハガキの可能性もあります。以下の点に注意してください。

  • 会社の正式な住所・電話番号と一致しているか
  • 振込先が会社名義かどうか
  • 過去に契約した覚えのあるサービスに関する請求か

正規業者であれば、脅迫的な文面や即時の支払いを求める文言は基本的に使用しません。少しでも疑わしいと感じた場合は消費生活センターや法テラスなどに相談しましょう。

まとめ:開封せず、冷静に対処を

中央債権回収株式会社からのハガキが別人宛で届いた場合には、驚かず、開封せずに「宛先不在」の旨を記入して返送するだけで問題ありません。内容を確認したくても、法律上のトラブルを避けるためには勝手に開封しないよう注意しましょう。

さらに不安がある場合は、中央債権回収の公式窓口に確認することで、安心して正しく対処できます。

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