イラストの早期納品料金はどう設定すべき?1枚ごとか、全体で加算かを徹底解説

イラスト依頼において、納期を早めるリクエストには追加料金を設けるのが一般的です。しかし、複数枚の依頼があった際、1枚ごとに加算すべきか、全体に対してまとめて加算すべきかは悩みどころです。この記事では、適正価格の考え方と依頼者との信頼関係を保つための料金設定について解説します。

基本の早期納品料金の考え方

多くのイラストレーターが採用している方法は、「1枚単位で加算する方式」です。理由は、作業量・負担・リスクのいずれも1枚ごとに異なるため、それぞれに対して適正な対価を求めることが合理的だからです。

例えば「通常納期3週間」を「1週間以内」に短縮する場合、1枚あたり+2000円などと提示しておくと、依頼者にも分かりやすく、トラブルになりにくいです。

2枚以上の依頼時に注意すべきポイント

仮に「全体で+2000円」とした場合、1枚あたりの早期加算額は1000円に下がることになります。これは、作業時間やスケジュールの圧迫リスクを考えると割に合わない可能性があります。

特に、2枚とも短期間で完成させる必要がある場合、作業工数は実質的に倍になります。こうした事情を考慮すれば、早期納品加算は「1枚単位」で請求した方がフェアです。

クライアントに伝えるべき料金表の書き方

料金表に次のように記載しておくと明確になります。

  • 基本納期:3週間
  • 早期納品:1週間ごとの短縮につき1枚あたり+1000円〜
  • 例:2枚を1週間で納品=+2000円 × 2 = +4000円

こうした記載により、見積時点で齟齬がなく、後から金額交渉になることを防げます。

価格設定の参考:他のクリエイターの事例

多くのフリーランスイラストレーターは、「短納期×枚数」で価格を算出しています。たとえばSNSやSkebのようなプラットフォームでは「納期○日以内:1枚+3000円」などの明記が多く見られます。

また、依頼が複数枚にわたる場合は、一定数以上の枚数でボリュームディスカウントを設けている人もいます。例:2枚で+4000円→3枚目以降は+1500円ずつ など。

トラブルを避けるためのポイント

トラブルを防ぐには、事前に文書やDMで金額と納期を明記することが大切です。特に以下を必ず伝えるようにしましょう。

  • 納期(○月○日まで)
  • 基本料金+早期納品加算額
  • 合計金額(税込み)

さらに、納期短縮に伴いクオリティや修正回数への影響がある場合も事前に説明しておくと、信頼性がアップします。

まとめ:早期納品の料金は「1枚単位」が原則

早期納品の加算料金は、作業負担に見合った金額設定が最優先です。複数枚依頼された場合でも、1枚あたりでの加算方式が明朗かつ合理的であり、他のクリエイターとも整合性がとれます。

料金表ややり取りの中で丁寧に説明することで、依頼者との信頼関係を築きながら、健全な活動を続けられるでしょう。

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