近年、「暗号資産を使って以前の詐欺被害金を取り戻せる」といった甘い話を持ちかける詐欺が増えています。特に+447から始まるイギリスの番号からの国際電話で、アプリのインストールやビットコインの送金を促される事例は典型的な二次被害型の詐欺といえるでしょう。
「詐欺金を回収してあげる」という申し出は要注意
「過去の詐欺金を取り戻せる」と言われると、つい希望を持ってしまいがちですが、これは典型的な二次被害詐欺のパターンです。
特に「暗号通貨」「リカバリーアプリ」「ウォレットの作成」「秘密鍵の共有」などのワードが出てきたら注意。これらは詐欺グループが資産を再度奪うための手口として使われています。
国際電話の番号+447からの着信に注意
+44はイギリスの国番号ですが、詐欺師は海外の電話番号を使って信頼感を演出しようとします。
実際に使用されている電話番号+447577347664も、過去に日本国内外での詐欺被害報告が複数あります。発信元を装ってSMSを送ったり、通話で直接誘導したりするケースも確認されています。
詐欺師の手口:ソフトのインストールと暗号資産の送金
「暗号通貨ウォレットアプリ(例:Trust Wallet、MetaMaskなど)をインストールして」「資産の回収に必要」などと言われたら即座に中断しましょう。
これらのアプリを使ってあなたの資産にアクセスしようとしているのです。特に秘密鍵を聞かれたり、PCへのリモートアクセスを求められたら、それは確実に詐欺です。
本当にお金は取り戻せるのか?
一度詐欺で送金したビットコインなどの暗号資産を取り戻すことはほぼ不可能です。詐欺師が言う「取り戻せる」は二次被害の常套句です。
「詐欺金を取り戻せる」とする第三者を装った連絡は、別の詐欺に引き込むための罠です。既に詐欺被害に遭われた場合は、警察(サイバー犯罪窓口)や消費生活センターに相談しましょう。
怪しい電話やメッセージが届いた時の対処法
- 電話番号を検索して過去の報告がないか調べる
- 個人情報やアプリのインストールには応じない
- 会話を録音し、後で警察に報告する
- 不審な場合は着信拒否設定にする
まとめ
「詐欺金を取り戻す」と言って+447などから突然連絡が来る場合、その多くが二次詐欺です。暗号通貨の知識やスマホアプリに不慣れな方ほどターゲットにされがちです。少しでも不安を感じたら、まずは誰かに相談を。何より、追加の被害を防ぐために相手の指示には絶対に従わないようにしましょう。