自転車と車の事故は日常的に起きており、そのなかでも特に多いのが「左折車との接触」です。今回のように、車が左ウィンカーを出さずに突然左折してきた場合、非常に危険な状況となります。この記事では、自転車側の過失割合や事故回避のためのドラレコ選びについて詳しく解説していきます。
自転車と自動車の左折事故における過失割合とは?
道路交通法では、自動車は左折時に自転車や歩行者の進行を妨げないよう義務づけられています。そのため、自転車が直進しており、自動車が左折して接触した場合、基本的な過失割合は自動車80%:自転車20%とされることが多いです。
ただし、自動車側が方向指示器を出していなかった場合や、安全確認を怠っていた場合は、自動車の過失割合が90%〜100%に引き上げられることもあります。状況によっては、自転車に過失がないと判断されるケースもあります。
事故を回避した場合でも責任は問える?
今回のように実際の接触がなかったとしても、「未遂」的な危険運転行為として記録しておくことは重要です。警察に通報して状況を報告しておくことで、後日同様の事案が起きたときに有利になる可能性があります。
特にドライブレコーダーなどで状況証拠が残っていれば、「自転車側が回避していなければ事故になっていた」ことが明確になり、相手の過失や責任を問う材料になります。
ドラレコの導入で安全を確保
自転車用ドライブレコーダーは、事故の証拠だけでなく、自分自身の安全確保にもつながります。以下のような条件を満たすドラレコを選ぶと良いでしょう。
- 防水・防塵性能(IP65以上推奨)
- 前方180度以上の広角撮影
- フルHDまたはHD画質(夜間走行にも対応)
- 小型・軽量で取り付けが簡単
- 予算5,000〜15,000円程度でコスパの良い製品
たとえば、Akasoのバイク用アクションカメラや、VANTRUEのミニドラレコなどが評価されています。
事故直後の対応と記録の重要性
事故やニアミスが起きた際は、まず安全を確保したうえで、警察へ通報し、可能であれば目撃者の証言や現場の写真・動画も保存しておきましょう。
また、保険会社や法的手続きを視野に入れるなら、相手の車両ナンバー、状況、時間、場所などの詳細を記録しておくと有効です。
もし事故が起きていた場合の流れ
実際に衝突事故になった場合は、警察への届け出、病院での診断、そして保険会社とのやり取りという流れになります。自転車にも個人賠償責任保険やTSマーク付保険が適用されることがありますので、自身の加入状況も確認しておきましょう。
また、交通事故紛争処理センターなどの第三者機関に相談することも可能です。
まとめ:事故を未然に防ぐためにできること
左折時に合図もなく曲がる車に遭遇するリスクはゼロではありません。しかし、事故を未然に防げた今回のようなケースでは、自身の行動力と冷静な判断が安全を守ったといえます。
次の対策として、ドラレコの導入と事故時の対応フローを頭に入れておくことで、より安心して自転車に乗ることができるでしょう。