自車が停車中に追突され、過失割合が0対100と認定されるケースは比較的明確な事故類型に該当します。しかし、修理費用以外にも「お見舞い金」などの名目で支払われる費用や、対応する保険会社の実態は意外と知られていません。今回は、実際に多く寄せられる体験例や注意点をもとに解説します。
▼0対100の追突事故とは?
交差点での信号待ちや駐車場の出入口での停車中など、被害車両が完全に静止していた場合、加害者側の一方的な過失(=100%)が認定されることが一般的です。
このような事故では、被害者側は自動車保険の使用をしない(=等級に影響しない)ことが大半で、相手保険会社との直接交渉が基本となります。
▼お見舞い金の支払いはあるのか?
修理費用は全額相手側保険会社が負担しますが、それとは別に「お見舞い金」名目で支払われるケースがあります。
これは法的義務ではなく任意支払いであり、実際の金額や支払いの有無は保険会社や事故の態様・対応次第で異なります。
相場感としては修理費用の5~10%程度、もしくは一律1~3万円程度の例が多く見られます。
▼体験例:実際に受け取ったお見舞い金の事例
例1:修理費25万円 → お見舞い金として2万円(約8%)
例2:修理費40万円 → お見舞い金なし(謝罪対応のみ)
例3:修理費15万円 → 商品券5,000円相当を支給
※いずれも相手側保険会社は大手3社(東京海上日動、損保ジャパン、三井住友海上)で対応されたケース。
▼保険会社名を教えてほしいという質問について
保険会社名については、事故当事者間の契約内容に基づく個別の情報であり、第三者が明確に把握できるものではありません。ネット上で体験談として言及される例では、以下の保険会社が多く見られます。
- 東京海上日動
- 三井住友海上
- 損保ジャパン
- あいおいニッセイ同和損保
- ソニー損保、チューリッヒ等のダイレクト系
ただし、「〇〇の保険会社はお見舞い金が出ない」といった断定はできません。対応は担当者や支払い基準により柔軟に判断されています。
▼お見舞い金を希望する際のポイント
お見舞い金は強く請求するよりも、「精神的・時間的負担に対する誠意の形としてお願いできるか」をやんわり伝える方が効果的です。
交渉時には、「修理中に代車費用もかかった」「精神的ストレスが強かった」などの事情も併せて伝えると考慮されやすくなります。
まとめ
停車中の追突事故で過失が0:100と認定された場合、修理費は原則全額補償されますが、お見舞い金は保険会社の裁量による任意支払いです。
受け取れる金額は修理費の5~10%程度が目安。必ずもらえるわけではありませんが、状況や交渉次第で支払われることもあります。相手保険会社との誠実な対話が重要です。