ゲームセンターなどの公共施設では、所持品の置き引き被害が少なくありません。特に財布やカバンを椅子に置いたまま離れることで、犯罪の対象になるリスクが高まります。被害にあった際の警察対応や、今後同様の被害を防ぐ方法について解説します。
置き引きとは?意外と軽く見られがちな犯罪行為
置き引きは「窃盗罪」に該当するれっきとした犯罪です。他人の物を故意に持ち去る行為であり、刑法第235条により10年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性があります。
ゲームセンターやショッピングモール、図書館などで多く発生しやすい傾向があり、特に学生や若年層が加害者になることもあります。
警察に被害届を出した後の流れ
警察に被害届を提出した後は、防犯カメラ映像の確認などが行われます。映像の確認により加害者が特定された場合や捜査に進展があった場合は、警察から電話連絡が入るのが一般的です。
一方、加害者の特定に至らなかったり、防犯カメラの解像度や死角により有力な手がかりが得られない場合は、連絡が来ないこともあります。進捗が気になる場合は、担当警察署に問い合わせて確認することも可能です。
「中学生っぽい」「やんちゃ系」などの推測がある場合
現場で見かけた人物像に心当たりがある場合、その情報は警察に伝えておくと捜査の助けになる場合があります。特徴的な服装や話し方、持ち物、同行者の有無などを記録しておきましょう。
ただし、特定の年齢層や外見による偏見には注意が必要で、あくまでも補助的な情報として扱いましょう。
もしも連絡が来ない場合の対応方法
被害届提出後しばらく連絡がない場合でも、焦らず数日〜1週間程度は待つのが一般的です。それでも不安がある場合は、被害届を出した警察署の担当部署に、事件番号を控えたうえで問い合わせてみるのがよいでしょう。
電話では「被害届の件で進捗確認をしたい」と伝えるだけで、スムーズに対応してもらえます。
被害後の心のケアと生活への影響
突然の被害によって大切な予定が崩れてしまったり、精神的にもショックを受けることは少なくありません。「給料日だったのに…」というような喪失感は非常につらいものです。
家族や信頼できる友人に話を聞いてもらうことや、必要であればカウンセリングなど専門家の支援を受けるのも一つの方法です。
再発防止に向けた3つの具体策
- 財布・スマホなどの貴重品は常に身に着ける
- 荷物を座席や床に置いたまま席を離れない
- できるだけ人の多い時間帯・場所を避ける
また、ゲームセンター内で荷物の預かりサービスがある場合は積極的に活用するのもよいでしょう。
まとめ
置き引きはいつ誰にでも起こり得る身近な犯罪です。警察に届け出を行うことで、被害が記録され、捜査の可能性が生まれます。連絡が来ないからといって捜査が放棄されたわけではありません。
冷静に対応しながら、再発防止の行動を心がけることで、次回以降の安心につながります。大切なのは、自分を責めすぎず、必要に応じて周囲のサポートを受けることです。