駅前や私鉄の駐輪場などでのバイクや自転車の当て逃げ被害は、意外と多くの方が経験しています。しかし、防犯カメラがない、ドラレコが機能していないなど、証拠が乏しい場合には泣き寝入りになりがちです。本記事では、犯人特定や賠償請求の可否、取るべき対応について具体的に解説します。
駐輪場で当て逃げに遭ったらまずすべきこと
まずは警察に被害届(物件事故)を出しましょう。警察は事件性や証拠の有無にかかわらず、記録を残してくれます。事故証明書があれば、任意保険の請求や後の法的手続きに役立ちます。
また、周囲に防犯カメラや目撃者がいないかを確認し、できる限り証拠を集めてください。近隣店舗や私鉄会社が設置しているカメラの映像が残っていることもあります。
防犯カメラがない場合に犯人を特定できるか
カメラがなくても、被害届を出すことで警察が周囲の聞き込みや捜査を行う可能性があります。ただし、軽微な物損事故の場合、積極的な捜査は期待できないのが実情です。
一方、私鉄などの管理者が設置している監視カメラの映像を任意で確認してくれる場合もありますので、駅管理事務所や駐輪場の管理会社に相談することをおすすめします。
加害者が特定された場合の賠償請求は可能か
加害者が判明した場合、民事上の損害賠償請求は可能です。相手が任意保険に加入していれば保険での修理費用補填も期待できますし、未加入でも直接交渉で修理代を請求できます。
ただし、加害者が否認する場合に備えて、写真・日時・場所・警察の受理番号などの記録をしっかりと残しておくことが大切です。
泣き寝入りしないための自衛策
- エンジンOFF時も録画できるドラレコの設置
- 盗難・損傷補償のついたバイク保険や駐輪保険の加入
- 管理がしっかりした駐輪場を選ぶ(有料でも管理人や監視カメラがある場所)
特にドライブレコーダーは衝撃検知や駐車監視モード付きのモデルを選べば、証拠能力が飛躍的に上がります。
警察に届け出るときのポイント
届け出は「物件事故」として受理されます。身分証や車体の損傷部位の写真、日時、場所の情報を持参してください。
警察が実況見分を行う可能性もあるため、できれば現場で通報するのが望ましいですが、後日でも受理は可能です。
まとめ
駐輪場での当て逃げは犯人の特定が難しいケースも多いですが、必ず警察に届け出ることが第一歩です。また、ドラレコや保険で自衛することも今後の被害防止につながります。
小さな傷でも対応次第で賠償が得られる場合がありますので、泣き寝入りせずに適切に行動しましょう。