借金返済を続けているにもかかわらず、残高がなかなか減らない、返済したはずの金額が記録に反映されない――このような悩みを抱える方は少なくありません。この記事では、特に「借金診断ラボ」というサービスに対する不安や、消費者金融とのやり取りに疑問を感じている方に向けて、詐欺の可能性や注意点、そして現実的な解決策を詳しく解説します。
「借金診断ラボ」とは何か?信頼できるサービスなのか?
「借金診断ラボ」は、借金状況を入力することで債務整理の可否などを診断できると謳うサイトです。無料診断を装って個人情報を収集し、提携の弁護士事務所や債務整理業者に繋ぐビジネスモデルが一般的です。
このようなサイトの中には、信頼できる法律事務所が運営している場合もありますが、一部には誇大広告や不正確な診断、また詐欺まがいの請求をする業者も混ざっています。利用する前に、日本弁護士連合会などで事務所名を確認することをおすすめします。
返済しているのに残高が増える理由とは?
消費者金融からの借入では、返済額の多くが「利息」に充てられていることがあります。特に返済開始直後や滞納後の再開時は、以下のような構造が原因で元本がなかなか減りません。
- 滞納分の延滞利息が膨らんでいる
- 毎月の返済が利息のみで元本に回らない
- 複数の貸金業者が混在し、管理が不十分になっている
例えば、毎月13,000円返済していても、そのうち10,000円以上が利息に消えていれば、残りのわずかな金額しか元本には充てられません。
支払っても「支払われていない」と言われるトラブルの実態
実際に支払いをしているにも関わらず、「入金がない」と言われるケースでは、次のような原因が考えられます。
- 入金の確認ミス:銀行振込の控えがあるか再確認しましょう。
- 口座番号や名義違い:振込先の間違いで入金が処理されていないことも。
- 業者側の不正操作:故意に記録せず利息を増やそうとする悪質業者も存在します。
すべてのやり取り・振込明細・メールなどは証拠として保存し、不正が疑われる場合は国民生活センターへ相談しましょう。
利息計算のしくみと長期的な返済計画の落とし穴
借金の返済では「元金均等返済」か「元利均等返済」のどちらかの方式が適用されますが、いずれも利息は借入残高に応じて発生します。特に長期返済では以下のような問題が起きがちです。
- 利息が膨らんで元本がなかなか減らない
- 一時的な滞納で延滞金が上乗せされる
- 収入に比して返済額が低いために「雪だるま式」に増える
たとえば、50万円を年利18%で借りて毎月13,000円返済した場合、元本が減るまでに数年を要します。長期になればなるほど利息の総額も増加するため、早めの債務整理を検討することも有効です。
実際の相談事例と対処法
読者の中には「借りた50万円が2年8ヶ月経っても51万円以上になっている」という方もいます。このような場合は、まず現時点での借入残高とこれまでの返済履歴をすべて確認しましょう。
その上で、弁護士または認定司法書士に相談し、債務整理や過払い金の調査をしてもらうことが最善策です。信用情報や過去の遅延状況も含めて整理することで、より正確な解決方針が見えてきます。
まとめ:疑問を放置せず、専門家の力を借りて立て直す
借金に関する不安や不透明な請求は、一人で悩まず、早めに正しい知識と対処法を知ることが大切です。たとえ過去に滞納があっても、現在まじめに返済しているなら、法的にも正当な立場にあります。
少しでも不審な点があれば、無料の法律相談や消費者相談窓口にアクセスしましょう。状況を明らかにすることで、無駄な利息や精神的なストレスから解放される第一歩になります。