突然の訪問者が「ガス料金の未払いがある」と告げ、QRコード決済を求めてきたら、多くの人が不安や恐怖を感じるでしょう。とくにオートロック付きの物件にまで訪問されたとなると、「本当に東京ガスの職員なのか?」「詐欺ではないのか?」と疑うのは自然な反応です。本記事では、そのような不審な訪問対応の注意点と、万が一の場合の対処法について解説します。
東京ガスが訪問で料金徴収を行うケースはある?
東京ガスの公式サイトによると、未払いが長期間続いている場合に限り、委託業者が訪問して支払いを依頼することはありますが、その場でQRコード決済を求めることは非常に稀です。
また、正規の訪問員であれば、東京ガス発行の社員証または委託証を提示し、訪問目的を明確に説明する義務があります。支払い方法も強制されることはなく、通常はコンビニ払込用紙や振込先を案内するのが一般的です。
詐欺を見抜くポイントとは?
訪問者が「すぐにQRコードで支払ってください」と急かしてきた場合は特に注意が必要です。以下のような特徴があれば詐欺の可能性が高くなります。
- 社員証などの提示がない、または偽物っぽい
- 支払い手段をQR決済に限定しようとする
- 強引な態度で話を進めようとする
- 建物のオートロックを無断で突破してくる
このような行動は東京ガスの社員や委託業者として不適切であり、不審者とみなして問題ありません。
オートロック物件にどうやって侵入したのか?
オートロック付きの物件に外部の人間が立ち入ってくる場合、住人が誤って解錠してしまったケースを除けば、不正侵入の可能性も否定できません。
正規の業者であれば管理会社やオートロックの解錠手順に従って訪問を行うはずですが、それ以外の方法で入ってくる場合は、不法侵入の疑いも視野に入れ、すぐに警察や管理会社に相談するべきです。
身の危険を感じた場合の正しい対応方法
まずはドアを絶対に開けず、インターホン越しに話すようにしましょう。少しでも違和感があると感じたら、「今対応できません」「後ほど会社に電話します」などと言って早急に話を終えましょう。
必要であれば以下の機関に通報を検討してください。
- 警察(110番):不審者対応
- 東京ガスお客さまセンター:本人確認
- 物件の管理会社または大家:出入り管理の報告
また、不審な行動を記録するためにスマートフォンで録音や撮影を行うのも有効な手段です。
東京ガスからの正式な連絡手段とは
東京ガスでは未納の通知は主に郵送、電話、またはマイページ上での連絡が中心です。突然の訪問に加え、その場でQRコードを読み取らせようとするなど、通常の対応とかけ離れた行為は行っていません。
実際に東京ガスが案内している支払い方法には、公式サイトでのネット決済や口座振替、コンビニ払いなどがあります。
まとめ:不審な訪問は「相手を信用しない」ことが第一
突然の訪問でQRコード決済を求められたら、たとえ相手が「東京ガス」と名乗っていてもすぐには信用せず、社員証の提示や会社への確認を必ず行いましょう。少しでも不安を感じた場合は、無理に対応せず、警察や管理会社に連絡することが最も安全な選択です。
大切なのは「何も支払わないこと」ではなく、「正しい手順と確認のうえで対応すること」です。不安なときは一人で判断せず、周囲や公的機関にすぐ相談するよう心がけましょう。