知らない番号からの国際電話に折り返し通話をしてしまった場合、高額な通話料や詐欺被害に巻き込まれる可能性があります。特に高齢者の場合、注意していても誤ってかけ直してしまうことがあり、家族としてはとても心配になります。この記事では、実際に国際詐欺電話にかけ直してしまった場合の対応方法と、今後の予防策について詳しく解説します。
国際詐欺電話の仕組みとは?
国際詐欺電話は、被害者に折り返し電話をかけさせることで高額な通話料を発生させ、その通話料の一部を不正に得るという手口が一般的です。これを「ワン切り詐欺(Wangiri詐欺)」とも呼びます。
たとえば、+675(パプアニューギニア)や+224(ギニア)など、一般的でない国番号からの不審な着信に対し、かけ直してしまうと、1分数千円という通話料が請求されることがあります。
もしもかけ直してしまったらすぐに確認すべきこと
通話してしまった場合でも、冷静に以下のステップで対応しましょう。
- 通話履歴を確認:発信日時・時間・相手番号を確認
- 通信会社のサポートに連絡:不審な通話があった旨を報告し、請求確認
- 請求明細書のチェック:月末の通話明細書で該当料金の有無を確認
通話時間が短ければ、課金されない場合や、キャンセル対応が可能なケースもあります。
通信会社による対応例と請求への影響
大手通信会社(NTTドコモ・au・ソフトバンクなど)では、不審な国際電話に関する苦情が多数寄せられており、請求が発生しても対応次第では通話料の免除や調整が可能なケースもあります。
そのため、できるだけ早く携帯会社のカスタマーサポートに連絡し、経緯を正確に伝えることが重要です。
今後の被害を防ぐためにすべき設定と対策
被害を防止するためには、スマートフォン側と通信会社側の両方で以下の設定が有効です。
- 国際電話の発信制限を設定する
- 特定の国番号からの着信拒否を設定する
- 迷惑電話対策アプリを導入する(例:Whoscallなど)
また、ご家族のスマホにもこうした設定を施し、「知らない番号には出ない」「かけ直さない」というルールを徹底して共有することが大切です。
高齢者の家族に対する見守りとコミュニケーション
高齢者が知らない番号に出てしまう、または折り返してしまう背景には、詐欺への知識不足や不安からくる善意の対応があります。一度の失敗を責めるのではなく、日頃から「何かあったらまず家族に相談してね」と優しく伝えておくことが、詐欺防止につながります。
必要であれば、スマホの通話履歴や着信履歴を家族がチェックする仕組みづくりも効果的です。
まとめ|国際詐欺電話の対応は「早期発見・冷静な対処・再発防止」が鍵
誤って国際詐欺電話にかけ直してしまった場合でも、すぐに対応すれば被害を最小限に抑えられます。
・まずは通話履歴を確認し、通信会社へ連絡
・請求が確定する前に対応すれば免除の可能性あり
・今後は発信制限や着信拒否、迷惑電話対策アプリを活用
・高齢の家族には見守りと優しい声かけを
万が一の事態でも、焦らず適切な対応を取りましょう。