PSアカウントの不正利用でゲームが購入され、PayPal経由でペイディに請求が来たものの、ソニーがキャンセル対応。その後、同額が再びソニー名義で請求された――このような状況に「二重請求では?」と不安になる方も多いでしょう。本記事ではこのような請求の仕組みや対応方法を、具体的な事例とともに解説します。
不正利用→キャンセル→再請求の流れとは
まず、PayPalで連携されたペイディカードを通じてPS Storeで不正決済が行われた場合、支払元はPayPal、加盟店はソニーとなります。
ソニー側でキャンセルが処理されると、「未確定の取引」が取り消され、ペイディ上で利用枠が戻るのが通常です。
ところが、同一商品について別経路で確定請求が来る場合、それが「再度の請求」なのか、「キャンセルが反映されていないのか」は確認が必要です。
ソニーとペイディの請求は別物?重複の可能性
ソニーからの確定請求が別に届いたとのことですが、それが同じ商品に関する請求であれば、結果的に「二重請求」となる可能性があります。
ペイディ側の説明では「PayPal名義とソニー名義で経路が異なる」とされるものの、本質的には同一取引への重複処理である可能性があります。
このようなケースでは、カード会社(この場合はペイディ)がキャンセルと請求の照合を行う責任があります。
二重請求の判断ポイント
- 1回目:PayPal名義の未確定取引→キャンセル済
- 2回目:ソニー名義の確定請求→商品内容・金額が一致
上記2つが同じ注文番号や日時・金額であるなら、「実質的な二重請求」であると主張できます。
警察相談はどう判断されるか
警察は「悪意がない限りは民事対応で」との見解を示しがちですが、記録を残す意味でも最寄りの交番やサイバー犯罪相談窓口への届け出は有効です。
特にPSアカウントの不正アクセスそのものが刑事事件になり得るため、ログイン履歴・IPアドレス情報・ソニーとのやり取り記録は保存しておくことを強く推奨します。
今後の対応ステップ
- ペイディへ「同一商品の二重請求では?」と明確に伝える
- ソニーに「キャンセル済にもかかわらず再請求がなされた理由」を問い合わせ
- ペイディとソニー両方に「同一注文である証拠」(注文番号・時刻・スクショ等)を提示
- 経緯を整理し、必要であれば消費生活センターや弁護士への相談も検討
まとめ
✅ 同じ商品への2回の請求が異なる経路で発生している場合、形式上は別でも実質的な二重請求の可能性が高いです。
✅ ソニー・PayPal・ペイディ間の連携ミスやタイムラグにより、こうした請求トラブルは発生することがあります。
✅ 請求明細や注文番号の記録をもとに、早期に照合依頼・返金交渉を行うことが重要です。
✅ 不正利用が絡む場合は、警察相談・記録保全も忘れずに行いましょう。