追突事故で弁護士が対応遅延?示談や医療照会の進め方と弁護士変更のポイント

追突事故で過失ゼロとなりながら弁護士とのやりとりや示談交渉が進まず不安な方へ、対応の手順や弁護士変更の判断基準を交通事故実務の知見とともに整理します。

弁護士が進まない理由とは?

交通事故案件では、実況見分調書や医療照会、後遺障害認定申請など、相手保険会社や病院との手続きに時間を要します。これらが順調なら遅延も理解できますが、自弁護士宅の連絡停滞や「対応放置」が見られれば警戒信号です。

特に、医療照会の手続きが相手任せだけで止まり、自分からの確認や同意書取得などを怠るのは「交通事故に不慣れ」や「案件優先度が低い」可能性があります :contentReference[oaicite:0]{index=0}。

実況見分調書と相手実況見分の意味

実況見分調書は警察が事故状況を記録した一次証拠で、これを取り寄せるのは当然の流れ :contentReference[oaicite:1]{index=1}。

相手側がわざわざ調書取得を要求する場合もありますが、調書を集めるのは交渉材料を整理するためであり、重複取得自体は処理の妥当性に問題ないため、不安なら弁護士に進捗確認や説明を求めましょう。

医療照会と因果関係の証明

事故との因果関係がある肩の腱断裂など、医師による診断書やカルテがあれば、相手保険会社へ医療照会同意書を提出し情報を開示させるべきです :contentReference[oaicite:2]{index=2}。

弁護士が相手任せで対応をしない場合は自ら同意書取得や督促を行うのが望ましく、弁護士に依頼していれば依頼者からの督促も正当な行為です。

弁護士変更の判断ポイント

弁護士は示談成立前ならいつでも変更可能で、対応が不十分なら遠慮なくセカンドオピニオンを得てください :contentReference[oaicite:3]{index=3}。

選び直す際は「交通事故に強い専門家」「説明の分かりやすさ」「進捗連絡がマメ」「同意書取得や資料収集を自主的に進める」などを条件にすると安心です :contentReference[oaicite:4]{index=4}。

弁護士変更の手順と費用の注意点

変更の際は、まず新しい弁護士を選定し、現在の弁護士に正式に解任を伝えます(電話・文書で可)。その後新弁護士と契約・着手金支払いを行い、旧弁護士から資料を引継ぎましょう :contentReference[oaicite:5]{index=5}。

弁護士費用特約を使用している場合は、変更後も特約が適用されますが、既に発生した費用は特約の枠内で精算されますので注意が必要です :contentReference[oaicite:6]{index=6}。

進まない対応はなぜ問題か?

医療照会や実況見分調書の取得、後遺障害認定申請などは時効(人身事故で5年)や交渉材料として必要です :contentReference[oaicite:7]{index=7}。

遅延により必要書類が集まらなかったり交渉機会を逃すと、損害賠償額に影響するだけでなく、交渉や訴訟が難航するリスクが高まります。

まとめ

対応が停滞している弁護士は変更を検討しましょう。その判断は、手続きの進行状況や進捗報告の頻度、資料取得の自主性を見て決めて構いません。

新しい弁護士選びでは「交通事故専門」「連絡が早い」「手続き同行がある」などを条件に、あなたの損害回復を最優先に進めてくれる弁護士を選びましょう。

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