引っ越し直後の夜にインターホンが鳴り、若い男性が訪ねてくるという状況は、多くの人にとって不安を感じさせる出来事です。特にNHKや勧誘業者の訪問であれば正規の対応がありますが、不審な点があるときは慎重に行動することが大切です。この記事では、夜間の突然の訪問者の正体として考えられるケースや、身を守るための適切な対応方法について詳しく解説します。
夜の訪問者の正体として考えられる主なケース
まず、夜9時前という時間帯にインターホンが鳴るケースとして、以下のような可能性が考えられます。
- NHKや民間放送受信料の契約員:最近は夜間訪問も増えていますが、基本的に不在票や名刺などをポストに残すのが通例です。
- 新聞や宅配系の勧誘業者:夜の時間帯にも営業活動を行っている例があります。
- 詐欺・空き巣下見などの不審者:押して反応を見て空き家を判断したり、住人の行動パターンを確認するための手口も報告されています。
今回、ポストに何も残されていなかったという点は、正規の業者ではない可能性も示唆します。
NHK訪問の特徴と見分け方
NHKの集金や契約確認を行う職員は、基本的に「身分証明証」を提示し、訪問したことを記録するための不在票や名刺などをポストに投函します。また、2020年以降は委託業者の訪問が主流で、アポイントメントなしに夜間訪問することも稀ではありません。
しかし、身元を名乗らず、書面も残さず立ち去るのは正規のNHK関連訪問員としては不自然です。
不審者によるインターホン押しの事例
警察庁や地域の防犯協会からは、空き巣や詐欺グループの手口として「インターホンを押して住人の有無を確認する」という行動が報告されています。特に引っ越し直後の家は狙われやすく、居住者の情報が外部に流出している場合もあります。
玄関前に立っている時間が長かったり、何度も来訪しているようであれば、防犯カメラの設置や警察への相談を検討しましょう。
防犯上の正しい対処方法
夜間や不審な訪問があった場合、以下のような対応が推奨されます。
- インターホンのモニターで確認するだけで応答しない
- ドアを開けずに対応する(できればチェーンロック越し)
- 訪問者が不明な場合はポストに名刺があるか確認
- 複数回訪問が続くようなら防犯カメラを設置する
- 最寄りの交番や警察署に通報・相談する
また、近隣住民との情報共有も防犯対策に効果的です。
引っ越し直後は特に注意が必要
新しい住所への転入直後は、NHK・新聞・通信系などの業者が住所データを基に訪問することがあります。同時に、その情報が他業者に共有されている可能性も否定できません。
引っ越し後は、表札の名前を出さない、不用意にドアを開けない、セキュリティ機器を利用するといった基本的な対策を徹底しましょう。
まとめ:不審な夜間訪問は無視して正解
夜間のインターホン訪問は、正規の業者であれば名刺や書面が残されますが、何も情報を残さない訪問は注意が必要です。特に引っ越し直後はセールスや不審者が来やすいタイミングですので、防犯意識を高め、身を守る行動を取りましょう。少しでも不安を感じたら、迷わず警察に相談することをおすすめします。