食品に異物が混入していた経験は、誰にとっても気持ちのいいものではありません。特に髪の毛などの混入は衛生面でも不安が残ります。メーカーに連絡すべきか、また自分の髪の毛かもしれないと迷ったときの判断基準について、消費者の立場からわかりやすく解説します。
髪の毛混入は食品異物混入の代表的な例
食品の製造現場では、衛生管理が徹底されていますが、それでも髪の毛などが混入するケースは完全に防げないのが現実です。これは人的作業が介在する工程があるためで、どんなに注意しても一定のリスクが残ります。
実際に消費者庁の公開する異物混入事例の中でも、「髪の毛」は上位に挙げられており、年間数百件以上の相談が寄せられています。
同じメーカーで2回目の混入。連絡すべき?
一度ならまだしも、異なる製品で複数回の髪の毛混入があった場合は、品質管理上の問題が疑われます。自分の髪の毛かもと感じてしまう気持ちは理解できますが、それでもメーカーに報告することは重要です。
クレーマーと思われるのが心配かもしれませんが、丁寧に事実を伝え、感情的にならないようにすることで、むしろ企業側から感謝されることも多いのです。
問い合わせ時に意識すべきポイント
- 混入の状況を正確に伝える(いつ、どの製品で、どのような髪の毛だったか)
- できれば混入物の写真を撮っておく
- 製品パッケージや製造ロット番号を控えておく
- 感情的にならず、冷静に伝える
これらを備えて連絡すれば、真摯に対応してくれるメーカーがほとんどです。
メーカー側の対応例と消費者の反応
多くの場合、メーカーからは「製品の交換」や「謝罪文の送付」が行われます。異物の回収を依頼されることもありますが、それは品質調査のためなので応じることをおすすめします。
過去にSNSで拡散されたケースの中でも、丁寧に対応してくれた企業には「信頼が深まった」と評価される声も見受けられました。
第三者機関への相談も可能
万が一メーカーの対応に不満がある場合や、繰り返し起きるようなら、国民生活センターや最寄りの消費生活センターに相談することも可能です。客観的に判断してくれる第三者の介入は、企業への改善促進にもつながります。
まとめ:気になることがあれば躊躇せず連絡を
食品に髪の毛が混入していた場合、消費者として適切に連絡することは決してクレームではありません。同じような事例を防ぐためにも、事実を正確に伝えることで、企業の品質向上にも貢献できます。心配な気持ちを持つことは自然なことですが、それを丁寧な形で伝えることこそ、消費者としての健全な行動と言えるでしょう。