「キャッシュカード拾った」と電話がきたら詐欺?高齢者を狙う巧妙な手口と正しい対処法

固定電話に突然かかってくる「キャッシュカードを拾いました」「〇〇さんですか?」「住所は〇〇ですね?」といった電話。その内容が正しければつい返事をしてしまいがちですが、実はそれが詐欺の第一歩である可能性があります。特に高齢者を狙った手口が年々巧妙化しており、家族や周囲の人が早めに気付くことが被害防止につながります。

この電話は詐欺か?結論から言うと可能性は高い

「キャッシュカードを拾った」と名乗り、個人情報を確認してくる電話は、高確率で詐欺の前兆行為と考えられます。相手は「善意の第三者」や「銀行関係者」「警察官」などを装い、あなたがどれだけ個人情報に反応するかを試している可能性が高いです。

一見、親切に見える内容でも、個人情報の照合を行うことで次の段階の詐欺(キャッシュカードすり替え・預貯金詐欺など)につなげることが目的です。

実際に確認された詐欺の手口とは

  • 「〇〇さんのキャッシュカードを拾った」と名乗る
  • 名前・住所・生年月日などを確認してくる
  • 「警察に届ける」や「この番号にかけ直して」と誘導する
  • 後日、別の人物が「銀行職員」を名乗って自宅を訪れる

このような一連の流れが報告されており、最終的にはキャッシュカードの回収や暗証番号の聞き出しに至るケースもあります。

名前や住所を伝えてしまったらどうなる?

名前や住所のみで直接的な被害に遭う可能性は低いですが、相手がそれらの情報を使って信ぴょう性のある話を仕立てやすくなってしまいます。

今後、「〇〇様ですね、先日お電話した件で……」と続ける詐欺電話や訪問が来る可能性が高まるため、警戒レベルを上げておく必要があります。

家族ができる対応と今すぐやるべきこと

  • 祖母の電話機に「迷惑電話防止機能」を設定する
  • 留守番電話を常時ONにし、知らない番号は基本出ないようにする
  • 家族で「今後このような電話がきても対応しない」というルールを共有
  • 念のため、最寄りの交番や警察相談窓口(#9110)に相談する

特に、高齢者は「自分で判断できる」と思いがちなので、家族からの注意喚起が大きな抑止力になります。

電話番号が分からない場合の記録と監視方法

固定電話の場合、着信履歴が残らないケースも多いため、ナンバーディスプレイ対応の電話機や、通話録音機能付きの機器を導入することも検討しましょう。

また、次に似た内容の電話がかかってきた場合は、会話の内容や発信元の番号をできるだけ記録し、警察や消費者センターに提出できるよう準備しておくと安心です。

まとめ:これは典型的な「予兆電話」、すぐに対応を

今回のケースは、典型的な「個人情報収集型」の詐欺電話と見られます。名前や住所を確認された時点で相手の思うつぼです。被害に発展する前に、家族で共有し、防犯対策を始めることが重要です。

不安がある場合は、消費者庁や警察相談専用ダイヤル(#9110)など、公的機関に早めに相談しましょう。

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