コンビニや店舗の駐車場で発生する軽微な接触事故。中にはポールやフェンスに車をぶつけてしまうような「自損事故」もあります。こうした場合でも、現場に駆けつけた警察が防犯カメラの映像提出を求めることがありますが、その理由をご存じでしょうか?この記事では、警察がカメラ映像を確認する理由と背景を詳しく解説します。
警察が防犯カメラ映像を確認する3つの理由
自損事故であっても、警察が現場の防犯カメラを確認するのにはいくつかの重要な目的があります。
- 事故の正確な状況把握:ドライバーの証言と事実が一致しているか確認するため
- 第三者の関与の有無:他車との接触や妨害がなかったかを映像で確認
- 器物損壊などの刑事要素が含まれる可能性:コンビニの設備が破損していた場合、損害届を受理する必要性がある
このように、事故が「完全な自損」か「他者が関与していたか」を客観的に判断するための材料として、防犯カメラ映像が求められるのです。
防犯カメラの映像提出は強制なのか?
基本的に、警察がコンビニや店舗に防犯カメラ映像の提出を依頼する場合、それは「任意提出」の形式です。店舗側は協力することが多いですが、提出を拒否する権利もあります。
ただし、明確な損害や被害届が提出されている場合は、警察が捜査権限を持ち、捜査関係事項照会書などの正式書類で映像を取得することもあります。
防犯カメラが活用された実例
あるドライバーが駐車場内のポールに衝突し、その場で警察を呼んだ事例では、現場で「第三者がいたように見えた」と証言したことがきっかけで、警察が映像を確認。結果的に証言と一致しない点が判明し、保険処理が変更されたケースもありました。
このように、防犯カメラの映像は事故処理において重要な判断材料となります。
警察が映像確認を求める対象は「人」だけではない
防犯カメラの確認は、ドライバーの証言の裏付けだけでなく、「車両の損傷箇所」「接触物の状態」「目撃者の存在」なども映像で検証する目的があります。
特に夜間や無人時間帯の事故では、証拠の客観性を補う手段としてカメラ映像が重宝されるのです。
まとめ:自損事故でも事実確認のためにカメラ映像が使われる
コンビニや店舗の駐車場で起きた自損事故であっても、警察が防犯カメラの映像を確認するのは珍しくありません。それは事故の状況を正確に把握し、第三者の関与がなかったかを確認するための大切なプロセスです。
万が一のときにも慌てず、現場状況を正確に説明し、必要に応じて店舗や警察と協力する姿勢が大切です。映像確認は、加害者・被害者の両方にとって真実を明らかにする有益な手段となります。