最近、「この度はアクセスありがとうございます。後日また連絡します」といった内容の留守番電話が入っていたという報告が増えています。サイトにアクセスした覚えがなく、会社名も名乗らない不審な内容に不安を覚える人も多いはず。今回はそのような電話が本当に詐欺なのか、個人情報はどこから流出したのか、そしてどう対応すればよいかを詳しく解説します。
不審な留守電は詐欺や営業の可能性が高い
このような留守電は、多くの場合、詐欺的な業者や悪質な営業目的で発信されたものです。「アクセスありがとうございます」と曖昧な表現を使うことで、利用者側に「何か登録してしまったかも」と錯覚させ、折り返し電話を促す手口です。
また、会社名や用件を明かさず個人携帯番号から発信されている場合は、正規の企業活動とは考えにくいため、注意が必要です。
詐欺業者が使う代表的な手口
実際に使われている詐欺手口には次のようなものがあります。
- ワンクリック請求型詐欺:「アクセスした履歴があります。支払いが発生しています」などと伝える
- 偽装カスタマーサポート:「未納料金の確認のため連絡しました」と装う
- 出会い系・副業サイトのなりすまし:ログイン履歴を装って連絡し、不安を煽る
いずれも折り返し電話をすると「有料サービスに登録された」と主張されることが多く、決して折り返さないことが重要です。
個人情報はどこから流出するのか?
身に覚えのない連絡が来た場合、個人情報がどこかで漏れている可能性もあります。たとえば。
- 懸賞・ポイントサイトへの登録
- 出会い系・副業系アプリや広告を誤ってタップ
- 住所録の売買・名簿屋のリスト経由
これらを通じて、電話番号・メールアドレス・IPアドレスなどが収集され、不正業者のターゲットになるケースがあります。
今すぐできる安全な対処法
このような状況に陥った場合、以下の対処をおすすめします。
- 番号を着信拒否設定にする
- 折り返し電話は絶対にしない
- Googleなどで電話番号を検索して他の被害報告を確認
- 不安な場合は消費生活センター(188)に相談
また、個人情報の保護の観点から、個人情報保護委員会が提供するガイドラインを確認するのも安心材料となります。
詐欺か迷ったら冷静にチェック
迷惑電話かどうか見分けるポイントとして、以下を参考にしましょう。
- 会社名を名乗らない
- 折り返しを求めるが要件が不明
- 番号が携帯や050番号
- アクセスや契約の記憶が一切ない
これらに複数当てはまる場合は、詐欺または悪質営業の可能性が高いと判断して問題ありません。
まとめ:知らない留守電には反応しないのが鉄則
- 曖昧な留守電は詐欺・営業の可能性が高い
- 個人情報は過去の登録やタップから漏れる可能性も
- 折り返しはせず、着信拒否や相談機関を活用
- 不安な場合は188番やネットで情報収集を
被害を未然に防ぐには、出どころ不明な電話には一切応じない姿勢が大切です。今後も安心して電話を使うために、常に冷静な判断を心がけましょう。