自動販売機で紙幣が詰まってしまった場合、その出来事は管理会社に伝えることで返金対応してもらえるケースがありますが、実際に機械側でそのエラーは記録されているのでしょうか?また、誰かがウソの申告をした場合、それを見抜く術はあるのでしょうか?この記事では、自販機のエラーログの仕組みと返金対応の現実を解説します。
紙幣詰まりは機械に記録されるのか
ほとんどの最新型自動販売機には、紙幣識別機に内蔵された制御ユニットがあり、エラーコード(障害コード)として紙幣詰まりの情報が記録されます。
紙幣識別機のセンサーは、紙幣が途中で止まった場合や排出されなかった場合に「ジャムエラー」などのエラーを記録し、機械本体のコントロールボックスにもその情報が連動して残されます。
詰まりが起きた「時間」は記録される?
機種によってはエラーが発生した日時が内部ログに残るタイプもありますが、すべての機械が時計機能とログ管理機能を持っているとは限りません。
一部の高性能機種(メーカー例:富士電機、サンデン、グローリーなど)では、ログ履歴として「エラーコード+発生時刻」が記録され、メンテナンス端末やSDカードで確認できる仕様になっています。
虚偽の返金申請を防ぐための工夫
返金対応を行う管理会社では、「紙幣詰まりがいつ起きたか」「その時間に誰か他に使っていなかったか」などを複数のログや状況から照合することがあります。
例えば、詰まりが起きて以降、紙幣が一切使えない状態が続いていたか、直後に現金決済が止まっていたかなどで整合性が取れるかを見ています。
返金手続きをする際に意識したいこと
- 発生した正確な日時・場所・商品ボタン番号をできるだけ正確に伝える
- スマホで「エラー表示が出た状態の写真」を撮っておく
- できれば周囲の証人(同行者など)にも状況を説明しておく
こうした情報が揃っていれば、後から虚偽だと誤解されるリスクを大きく減らせます。
返金額が少額でも記録と対応はしっかりされる
たとえ1,000円でも、自販機運営会社側は一定のトラブル記録として管理しています。トラブルが頻発すれば、紙幣識別ユニットの交換や清掃も行われます。
逆に、何度も申請を繰り返すと“返金常習者”として記録され、対応が慎重になる場合もあります。
まとめ
・紙幣詰まりは自販機の内部ログに「エラーコード」として記録される
・機種によっては日時も残るが、全機種ではない
・返金申請の際は、日時や状況を正確に伝えることで信用性が高まる
・虚偽申告が疑われても、エラーログの照合で真偽を判断できる仕組みがある
トラブル時には慌てず、記録を取りながら冷静に管理会社に連絡しましょう。