スーパーやドラッグストアなどで買い物をしていると、特売表示とレジでの請求金額が違っていたというトラブルに遭遇することがあります。特にセール開始日前に値札だけが掲示されていた場合、正規価格で請求されると困惑することも。本記事では、こうしたケースにおける適切な対応方法と消費者の権利についてわかりやすく解説します。
値札の価格とレジでの請求額が違うのは違法?
実際の法律上、店頭の値札は「申込みの誘引」に過ぎず、レジでの金額が本来の販売価格とされています。つまり、たとえ値札に特売価格が表示されていても、店舗が「販売開始前」と主張する場合、それが優先されるケースもあります。
しかしながら、景品表示法や消費者契約法の観点から、「誤認を招く表示」は不適切とされるため、消費者センターなどへの相談対象になることもあります。
セール前日に特売表示が出ていた場合の典型的トラブル
よくあるケースは次の通りです。
- チラシや公式アプリでは翌日からのセールと書かれている
- しかし、店頭にはすでに特売の値札が掲示されていた
- その価格を信じて購入したら、レジでは正規価格を請求された
このような場合、店舗側の準備ミスや掲示タイミングの不手際が原因であることが多く、誠意ある対応としてその場で価格修正してくれるケースもあります。
クレームを入れる際のポイントと本部への連絡は適切?
まずは、レジ担当者や店舗スタッフに落ち着いて状況を説明しましょう。値札の写真があれば、証拠として非常に有効です。
もし店舗側が納得できる対応をしない場合は、本部へのクレーム連絡は適切です。その際、購入日時・店舗名・商品名・掲示されていた価格・実際の請求額などを明確に伝えることで、よりスムーズに対応してもらえます。
返金や価格修正は可能?過去の実例を紹介
実例として、消費者がスーパーで特売表示の商品を購入した際に正規価格で請求された件では、値札の写真を提示し店舗に問い合わせたところ、その場で差額を返金してもらえたケースがあります。
一方、値札に「○月○日〜」などの記載があり、それが翌日であった場合には、店舗側が「まだセール開始前だった」と主張し、返金を拒否された事例もありました。
予防策としての買い物の工夫
こうしたトラブルを未然に防ぐには、次のような点を意識しましょう。
- 特売札の日付をしっかり確認する
- 念のため値札の写真を撮っておく
- アプリやチラシの情報も事前にチェックする
また、精算前にレジで価格を確認する癖をつけると、差異に早期に気づけてトラブルの拡大を防げます。
まとめ:誤表示には冷静かつ合理的に対応を
特売表示と実際の価格にズレがあった場合、まずは店員に確認し、納得できなければ本部へ連絡しても問題ありません。過剰な怒りを示すのではなく、証拠とともに冷静に対処することがスムーズな解決につながります。
買い物の際は値札の日付や掲示タイミングに注意を払い、不当な表示があれば堂々と指摘することで、消費者としての正当な権利を守ることができます。