モラハラや賭博が理由の離婚で慰謝料は取れる?障害年金受給者の夫との離婚対応ガイド

長年連れ添った配偶者との離婚は大きな決断ですが、特にモラハラや賭博問題が絡む場合、精神的な苦痛も計り知れません。この記事では、障害年金を受給している夫からの慰謝料請求の可能性や、請求先として夫の両親に責任が及ぶかについて、法的観点からわかりやすく解説します。

慰謝料請求が認められる条件とは?

慰謝料とは、配偶者から受けた精神的苦痛に対する損害賠償です。モラルハラスメントやギャンブルによる家庭不和は、慰謝料請求の有効な理由となり得ます。

具体的には、・精神的暴言の継続・生活費をギャンブルに浪費・生活破綻の危険などが立証されれば、慰謝料請求は可能です。

障害年金を受給している夫から慰謝料は取れるのか?

障害年金は非課税の公的給付であり、差し押さえの対象にはなりません。したがって、判決で慰謝料が認められたとしても障害年金から直接の支払いを強制することはできません

ただし、夫にその他の資産(預貯金、保険、家財等)があれば、そこから慰謝料の回収が可能です。

慰謝料を夫の両親に請求することはできるのか?

原則として、配偶者の親族に慰謝料を請求することはできません。夫の行為が原因であっても、両親がその行為に関与していない限り、法的責任を問うことは困難です。

例外として、夫の両親がギャンブルを容認・援助していた、あるいはモラハラを助長していたような証拠がある場合には、責任追及の可能性もありますが、これは非常に稀です。

慰謝料請求のために必要な証拠と対応策

モラハラや賭博の事実を立証するためには、LINEやメールのやり取り録音データクレジットカード明細診断書(心療内科等)などの証拠が重要です。

できるだけ早く弁護士に相談し、内容証明郵便で慰謝料請求を行う準備を進めることが望ましいです。法テラスのような無料相談も活用しましょう。

障害年金受給者との離婚で考慮すべき点

障害年金受給者との離婚では、単に金銭面だけでなく、扶養義務や今後の生活支援についても考慮する必要があります。慰謝料よりも先に、自分と子どもの生活を守ることを優先しましょう。

生活費の確保や生活保護、養育費請求など、複合的な支援策を検討することも大切です。

まとめ:慰謝料請求は可能、ただし現実的な回収には課題も

モラハラや賭博による精神的被害が明らかであれば、法的に慰謝料請求は可能です。しかし、相手が障害年金受給者である場合、実際に金銭の回収が難しいケースもあります。まずは専門家に相談し、証拠を集めることから始めましょう。心と生活の平穏を取り戻す第一歩として、法的知識を味方につけてください。

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