突然「会員登録完了」「最終警告」などと表示され、焦って連絡してしまった――。そんな経験をした方は少なくありません。この記事では、アダルトサイトによる架空請求の仕組みや、万が一個人情報を伝えてしまった際のリスクと正しい対処法について解説します。
架空請求は「脅し」が基本。請求自体に法的効力はない
アダルトサイトでよく見られる「登録完了」「利用料発生」などの画面表示は、実際には法的な契約が成立していないケースが大半です。たとえ画面に「支払い義務がある」などと書かれていても、それは脅しの演出に過ぎません。
また、相手が電話番号やIPアドレスを取得していたとしても、それだけでは契約の証明にはならず、支払い義務も発生しません。安心してください。
電話で個人情報を伝えてしまった場合の影響
名前・生年月日・住所などを伝えてしまった場合でも、通常はそれだけで被害が生じることはありません。ただし、悪用される可能性をゼロにはできません。
懸念されるのは、今後DMや詐欺電話などの「ターゲットリスト」に載ってしまうリスクです。すでに着信拒否・受信拒否を設定しているのは適切な判断です。
今後の請求・取り立てが来た場合の対応
- 支払わない:絶対に支払いに応じないこと
- 連絡をしない:これ以上相手に接触しない
- 無視を徹底:はがきやSMSでも反応しない
万が一「裁判を起こす」「自宅に行く」といった文言が送られてきても、証拠が無ければ実際に訴えられることはほぼありません。
警察・消費生活センターへの相談も視野に
心配な場合は、最寄りの警察の生活安全課、または消費者ホットライン(188)に相談を。
個人情報を伝えてしまった場合や、脅迫的な内容の連絡が続く場合には記録を保存し、相談時に提示しましょう。
同様のトラブルを避けるために
今後このようなトラブルを避けるためには、以下を意識してください。
- 怪しいサイトに個人情報を入力しない
- 「登録完了」画面には反応しない
- 電話やメールでの連絡はしない
不安になった時こそ、まずは信頼できる機関に相談することが大切です。
まとめ|架空請求には冷静な無視と記録保存で対処を
アダルトサイトの架空請求は、不安を煽る手法で金銭を巻き上げようとする悪質な詐欺です。個人情報を伝えてしまっても、すぐに何かが起こることは稀です。
絶対に支払わず、連絡もせず、記録を残して相談機関に頼る。それが最も安全な対処法です。