高級ウイスキー購入詐欺に注意!ダルモア40年などを巡る被害の実態と対処法

最近、高級ウイスキー「ダルモア40年」などを対象とした購入詐欺の被害が増加しています。特にシンガポールなど海外からの「買い付け代行」や「輸入サポート」を名乗る者が個人をターゲットにするケースが多く、詐欺の温床となっています。この記事では、典型的な詐欺手口と、被害を防ぐための注意点、トラブル時の対処法について詳しく解説します。

詐欺の手口:格安で買えるという誘い文句に注意

ダルモア40年の市場価格は100万円を超えることもありますが、「35万円で手に入る」といった破格のオファーが詐欺の入口になっています。「海外買い付け」「限定入荷」「キャンセル品が出た」などと理由をつけて振込を促されるケースが典型です。

実際の被害報告では、購入後しばらく連絡があり安心させたのち、「関税が高額」「通関に問題があった」などとさらに数十万円を請求し、その後連絡が途絶えるといった流れが多く見られます。

関税・酒税の知識を悪用されるケース

本物の輸入手続きにおいて、関税や酒税が発生するのは事実ですが、その金額は通常、購入価格の約10%程度+酒税(1リットル800円程度)です。

例えば、35万円相当のウイスキーを正規に輸入した場合の関税等は約4~5万円程度で、47万円などという高額な「通関費用」は通常発生しません。根拠のない請求は詐欺を疑いましょう。

実際の被害例とその特徴

  • 被害例1:Instagramで「海外酒専門アカウント」からDM→支払い→高額な追加請求→音信不通
  • 被害例2:酒好きコミュニティ内で紹介→「信頼できる」と思って送金→連絡が途絶える
  • 被害例3:eBay風の偽サイトを通じて支払う→通関トラブルを理由に音信不通

どの事例にも共通するのは、やりとりの多くが個人間かつ非公式な方法(SNSやLINEなど)で行われていることです。

被害を防ぐためのチェックポイント

  • 公式な店舗・酒販免許を持つ業者でのみ購入する
  • 振込前に必ず企業名や連絡先、法人番号を確認する
  • 口コミや評判をネット検索する
  • InstagramやLINEだけで完結するやりとりは避ける
  • 「今だけ」「他の人も買った」などの煽り文句には乗らない

国民生活センターや消費生活センターに相談することで、早期の対応が可能になることもあります。

トラブル発生時の対応策

既に振込済みで連絡が取れない場合は、以下のような対応が重要です。

  • 最寄りの警察署に相談し、詐欺として被害届を提出する
  • 振込先の口座情報を金融機関に報告し、不正利用の停止を依頼する
  • 証拠(やりとりのスクショ・振込明細など)をすべて保存しておく
  • 必要に応じて弁護士に相談

また、SNSアカウントが残っている場合はブロックする前に報告し、プラットフォーム側でアカウント停止措置が取られるよう働きかけましょう。

まとめ:高額酒の個人輸入にはリスクがある

ダルモア40年のような高級ウイスキーの購入は、正規ルートを通じて行うことが最も安全です。「安く買える」といった話の裏には、詐欺師が仕掛ける罠が潜んでいることを常に意識しましょう。

一度被害にあったとしても泣き寝入りせず、警察消費者庁に相談することで、今後の被害拡大を防ぐ手助けにもなります。

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