消費者金融での借入と返済は計画的に行うことが大切です。しかし、どうしても資金繰りが厳しい場合、「返済後すぐにまた借り入れる」という方法をとる人もいます。このような行為が信用情報や今後の借入にどう影響するのか、金融機関の仕組みとともにわかりやすく解説します。
消費者金融の仕組み|返済直後に再借入は可能
結論から言えば、返済日当日に支払いが完了していれば延滞扱いにはなりません。そして翌日に再度同額を借り入れても、それ自体は契約違反でも信用情報への傷にもなりません。
実際、多くのカードローンや消費者金融では「返済可能枠」が設定されており、返済によってその枠が回復すれば、また借入可能になる仕組みになっています。
信用情報に登録される情報とは?
信用情報機関(JICC・CIC・JBAなど)には以下のような情報が登録されます。
- 契約情報(借入残高・限度額・契約日など)
- 返済履歴(延滞・支払遅延・入金日)
- 延滞や強制解約などの異動情報
重要なのは「延滞記録(61日以上)」や「事故情報」がつかないことであり、今回のように正しく返済していれば何ら問題ありません。
返済直後の再借入に注意したいこと
一見問題がないように見えるこの方法ですが、注意点もいくつかあります。
- 借入残高が減らない:見かけ上返済していても、実質的には借金が減っていないことになります。
- 利息の支払いが増える:借入日数に応じて利息が発生するため、結果的に支払総額が増える傾向にあります。
- 利用履歴を金融機関は見ている:たとえ延滞していなくても、頻繁な借入と返済は「資金繰りに困っている」と判断され、今後の審査で不利になる可能性があります。
つまり信用情報には傷はつかなくとも、「社内審査」には影響を与えるという点は理解しておきましょう。
実例:返済→翌日借入を続けたAさんのケース
30代会社員のAさんは、毎月返済日に全額を返し、翌日には再び借りる生活を1年ほど続けていました。ある日、他社のカードローンに申し込んだところ「審査に通らない」との通知。理由は「社内審査による」とのことでした。
信用情報には延滞はなかったものの、常に限度額ギリギリで借りていた履歴が影響し、「返済能力に疑念がある」と判断されたと考えられます。
健全な借入を続けるためのポイント
- 借入回数を減らす:なるべくまとめて借入・返済することで利用履歴を安定させましょう。
- 自転車操業にならないように:返済のための借金は負のスパイラルです。根本的な生活見直しも検討しましょう。
- 定期的に信用情報を確認する:CICやJICCなどで開示請求が可能です。
まとめ|正しく返せば傷はつかないが、頻度や金額には注意
返済日にきちんと支払いを完了し、翌日に再度借りる場合は原則として延滞扱いにならず、信用情報にも影響しません。ただし、継続的にこのような借入をしていると、金融機関側の内部評価が下がるリスクがあります。
信用情報を守るためには、単に延滞しないだけでなく、「余裕のある返済計画」と「頻繁な借入を避けること」がポイントです。ご自身の借入履歴を見直し、計画的な利用を心がけましょう。