「無料お試し」や「登録だけでOK」とうたうサービスに登録したのに、後日突然届く請求書――近年、マイファンズ(MyFans)などのコンテンツプラットフォームを利用した際にこうしたトラブルに遭遇するケースが増えています。特に後払い決済に関する仕組みを理解せずに登録すると、思わぬ請求が届いてしまうことも。この記事では、無料登録後の請求が発生する背景や対処法について詳しく解説します。
マイファンズとは?無料登録でも注意が必要な仕組み
マイファンズ(MyFans)は、主に個人クリエイターがコンテンツを配信・販売できるプラットフォームで、有料会員制度やサブスクリプション型のコンテンツ提供を行っているのが特徴です。
「無料」と表示されているものでも、アカウント登録と同時に後払い決済の審査が入り、一定期間を過ぎると自動的に有料プランへ移行するケースも報告されています。登録時の画面に小さく記載された「無料期間終了後は自動課金」などの文言を見落としてしまいがちです。
なぜ解約したのに請求が来るのか?後払い決済の仕組み
多くの人が見落としがちなのが、後払い決済を選んだ場合の「与信確定タイミング」です。たとえばPaidy(ペイディ)やNP後払いなどのサービスでは、登録時に決済が仮確定し、その後即解約しても「請求は発生済み」となることがあります。
また、サービスによっては無料期間内であっても、有料契約の申込み処理が先に完了してしまう設計も存在します。このため「無料期間中に解約したのに請求が来た」というトラブルが発生しやすいのです。
支払わなくても大丈夫?無視するとどうなる?
基本的に、契約内容に明記されていた条件に基づく請求であれば、たとえ無料期間中でも支払義務が発生する可能性があります。ただし、消費者契約法に照らして不当な表示や誤解を招く文言があった場合は、支払い義務が無効となる可能性もあります。
一方、無視して放置すると、債権回収会社からの連絡や、信用情報への影響が出る場合もあります。特に後払い決済会社を通じている場合は、数ヶ月後に延滞扱いになることもあるため注意が必要です。
トラブルを回避するためのポイント
こうしたトラブルを避けるためには、以下のような点を確認しておきましょう。
- 登録前に「無料期間の条件」や「自動課金の有無」を必ず確認する
- 後払い決済を選ぶ場合は、請求タイミングや契約発生時点を理解しておく
- メールやマイページに届く契約確認通知を必ず保存・チェックする
不明点がある場合は、マイファンズの運営サポートや後払い決済会社に直接問い合わせて確認するのが安全です。
万が一トラブルになった場合の対応方法
請求に納得がいかない場合、まずは請求元(後払い決済会社)に対して、契約内容の証拠を提示してもらうよう依頼しましょう。それでも解決しない場合は、消費生活センター(全国共通番号:188)への相談が有効です。
また、契約内容や画面表示に問題があれば、消費者庁や国民生活センターへの報告も検討しましょう。過去には景品表示法違反として行政指導が入った事例もあります。
まとめ:無料だからと油断せず、契約内容は必ず確認を
「無料登録」や「初月無料」といった言葉には裏があることも。特に後払い方式の場合は、契約が自動成立する仕組みになっているケースもあるため、細かい規約まで確認することが大切です。
トラブルになった際は、放置せずに冷静に契約内容を確認し、正しい手順で対応するよう心がけましょう。疑わしい請求でも、一方的に無視するのではなく、記録を取りながら対処することが後のトラブル防止につながります。