交通事故直後に意識不明となり、事故後に血中アルコール濃度を調べられて飲酒運転の疑いをかけられるケースは珍しくありません。
事故後のアルコール検査が証拠になる理由
警察は事故現場や病院で採取した血液からアルコール濃度を測定し、運転時の飲酒状態を推定します。
意識不明中にチューハイを飲んだ場合でも、警察はその摂取を「アルコール影響隠蔽」や「証拠隠滅」ととらえることがあります。
意識不明の間の摂取で弁明は認められる?
「飲んでない」と言っても、事故後の血液中のアルコール値が高ければ、飲酒運転として扱われる可能性が高いです。
例えば事故後にアルコールを摂取し濃度を下げようとした場合、“過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪”に問われることもあります:contentReference[oaicite:0]{index=0}。
適用される可能性のある罪名とその重さ
- 酒気帯び/酒酔い運転の罪: 呼気0.15mg/L以上、または“正常な運転が困難な状態”で罰則や免許取消が科されます:contentReference[oaicite:1]{index=1}。
- 過失運転致死傷罪との併合: 事故が伴えばさらに重くなり、合計で最大10年6か月以下の懲役や150万円以下の罰金が科される可能性があります:contentReference[oaicite:2]{index=2}。
- アルコール影響発覚免脱罪: 意図的にアルコール濃度を下げようとした場合、最長12年の懲役もありえます:contentReference[oaicite:3]{index=3}。
意識不明でも飲酒運転が成立する理由
法律上の判断では「運転時点にアルコールがあったか」が重要です。事故前か事故後かを明示できなければ、意識不明でも飲酒運転とされることがあります。
チューハイを意識不明で飲んだからといって違反が消えるわけではありません。
疑いを晴らすための具体的対処法
・事故直後の状況や意識状態を詳細に記録・報告する。
・病院の診断書で、試験採取時の事故との因果関係を明記してもらう。
・すぐに交通事故・刑事事件に強い弁護士へ相談する。
まとめ
意識を失った後にアルコール濃度があっても、飲酒運転の疑いが消えるわけではありません。特に事故後に飲酒して証拠隠滅と見なされると、さらに重い罪に問われる可能性があります。
事故の実態と時系列を正確に示し、早期に専門家へ相談するのが重要です。