任意整理中に裁判を起こされることはある?和解後も安心するためのポイントと完済目前の注意点

任意整理をして毎月きちんと返済しているにもかかわらず、「このまま返済を続けていても裁判を起こされたりしないだろうか?」と不安になることはありませんか?とくに完済目前となると、不測のトラブルを避けたい気持ちは当然です。この記事では、任意整理後の裁判リスクと、最後まで安心して返済を続けるための重要なポイントについて、専門的視点を交えつつ解説します。

任意整理とは?裁判回避のための債務整理手続き

任意整理は、裁判所を通さずに債権者(金融会社など)と直接交渉して、返済額や利息のカット、分割返済の合意を取り付ける法的手続きの一つです。

和解が成立すれば、債権者も基本的にはその合意内容に従って請求を行うことになります。つまり、支払いを滞納しなければ、裁判や差し押さえなどの強制的手続きに移行されることは通常ありません。

返済を守っている限り裁判の可能性は極めて低い

すでに任意整理後に和解が成立しており、約束通りに返済を続けているのであれば、裁判を起こされる可能性はほぼゼロといってよいでしょう。裁判は手続きやコストもかかるため、債権者にとっても無駄が多いのです。

逆に言えば、合意内容に違反(長期の延滞、返済停止など)があれば、債権者側は契約不履行を理由に訴訟を起こすことも可能です。その意味で、「約定通りの返済継続」は最大の防御手段といえます。

過去に裁判を回避した任意整理の成功事例

ある方は、家電ローンやカード債務を4社抱え、毎月の返済に行き詰まってしまいました。裁判所からの通知を恐れてすぐに弁護士を通じて任意整理を申し立て、全社と和解。以降は月額の返済額を守り続け、5年で完済しました。

この方は完済まで一度も訴訟を起こされることなく、信用情報にも「完済済み」として登録され、現在では新たな金融取引も再開しています。

万が一のトラブルを防ぐための確認ポイント

完済目前とはいえ、以下の点を改めて確認しておくことで、最後まで安心して返済を終えることができます。

  • 和解書の内容(返済期間、金額、期限)を再確認する
  • 口座引き落としの場合は残高不足にならないよう注意
  • 住所変更や連絡先変更がある場合は債権者へ通知済みか
  • 完済時の証明書(完済証明書や領収書)の発行方法を確認

小さな手違いがトラブルの原因となることもあるため、完済間近の今だからこそ慎重なチェックが必要です。

裁判リスクへの不安が消えない場合の相談先

それでも「不安が拭えない」「以前の和解内容を忘れてしまった」といった場合には、任意整理を依頼した弁護士・司法書士へ相談しましょう。

専門家は和解書の写しを保管していることが多く、契約内容や完済予定日、注意点などを確認してくれます。費用もかからず短時間で安心を得られる可能性があります。

まとめ:和解通りに返済していれば裁判の心配は不要

任意整理をして債権者と正式に和解し、その後4年以上きちんと返済しているのであれば、裁判所から訴えられる心配はほとんどありません。

完済まであと少し、不安な気持ちもあるかもしれませんが、今までの努力が無駄になることはありません。最後まで計画通りに返済し、無事に「完済」というゴールを迎えましょう。

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