インターネット上で話題の健康サプリや美容商品などを注文しようとした際、「定期購入」や「自動継続コース」に気づかず、気づいたら高額な請求が届いていた…というトラブルが後を絶ちません。特に、申し込みフォームに個人情報を入力しただけで契約が成立するケースもあるため、消費者として十分な注意が必要です。
定期購入トラブルの実例:知らずに契約が成立
ある利用者の例では、商品購入フォームに名前・住所・電話番号を入力しただけで「初回無料」と思い込んでいたにもかかわらず、実は定期購入が始まっていたというケースが発生しました。
さらに、届いた商品に驚いて問い合わせたものの、電話が繋がらず、ようやく連絡が取れても高圧的な対応をされ、返品不可、解約のみ可能という一方的な説明を受けたといいます。このような手口は非常に悪質です。
なぜこのような契約が成立するのか
消費者契約法により、「誤認による契約」は取り消しの対象ですが、事業者が注意書きをページ下部や小さな文字で記載していた場合、法律的には「表示があった」と見なされることがあります。
そのため、明確に「定期購入」と認識しないまま注文してしまうと、トラブル時の交渉が難航する原因になります。
申し込みフォームに個人情報を入力する前に確認すべきポイント
- 「初回無料」「モニター価格」などの文言に注目
- 画面下部や利用規約内に定期コースの記載がないかチェック
- 支払方法欄に「自動継続」「解約の連絡がない限り継続」などの記載がないか確認
申し込みを途中でやめる場合でも、入力した情報を消去し、ブラウザを完全に閉じることで、誤送信や自動契約のリスクを減らせます。
トラブルに遭った場合の対処法
もしすでに商品が届いてしまった場合、次のような対応が可能です。
- まずは事業者に電話・メール・公式サイトから解約申請
- 連絡が取れない、強引な対応を受けた場合は、消費生活センター(188)に相談
- 決済方法がクレジットカードならカード会社に支払い停止を相談
特に電話対応で高圧的な態度を取られた場合は、その内容を記録しておくと今後の証拠になります。
定期購入トラブルを回避するための習慣
被害を防ぐためには、次のような習慣を持つことが効果的です。
- 申し込み前に必ず「販売条件」「特定商取引法に基づく表示」を読む
- 口コミや評判をSNSやレビューサイトで事前確認
- 不審な広告ページでは決して個人情報を入力しない
特に、広告が「怪しい」「派手すぎる」「実在の芸能人や病院名を使っている」など、少しでも違和感があればその直感は信じてください。
まとめ:知らずに契約成立しないために、自分の情報は慎重に扱おう
定期購入トラブルは誰にでも起こり得る問題です。初回だけのつもりが高額請求へとつながらないよう、申し込みフォームに入力する前の確認と、万が一のときの冷静な対処が大切です。
心当たりがある方や、今まさにトラブル中の方は、消費生活センターなど公的機関へ速やかに相談し、必要に応じて法的対応を視野に入れましょう。