旅行中や長距離移動の途中で交通事故に遭い、後から保険会社などに警察署の管轄を聞かれて困った経験はありませんか？特に、土地勘のない場所で起きた事故では「どの警察署が担当だったのか思い出せない」「確認方法がわからない」というケースも少なくありません。この記事では、事故後に警察署の管轄を調べる方法と、その後の手続きについて詳しく解説します。
交通事故の「管轄警察署」とは何か
交通事故を処理する「管轄警察署」とは、事故が発生した地域を担当する警察署のことです。事故の現場がどの地域であったかによって、記録や対応を行う警察署が変わります。これは、保険会社が事故証明書を取得したり、相手方とのやりとりをするうえで重要な情報になります。
例えば、東京都内での事故ならば、その事故が起きた区や市町村の警察署が担当します。23区内なら区単位、郊外であれば市や町に応じた署が対応します。
事故現場の「正確な場所」を把握しているかが鍵
管轄を特定するためには、まず事故が起きた正確な場所を知る必要があります。事故直後で慌ただしかったとしても、「どの道路か」「どの交差点か」「近くにどんな建物があったか」など、手がかりになる情報を整理しましょう。
もし事故時に撮影した写真があれば、それに写る道路標識や建物名、標高標識などが手がかりになります。また、スマートフォンの位置情報履歴やドライブレコーダーのGPSデータも役立ちます。
警察署の管轄を調べる具体的な方法
事故現場がわかっている場合は、その場所を担当する警察署を以下の方法で調べることができます。
- 警視庁の各警察署管轄地図を確認（東京都内の場合）
- 都道府県警の公式サイトで、住所から警察署を検索
- 「◯◯市 交通事故 管轄警察署」などのキーワードでWeb検索
- 110番通報時の記録が残っている警察署へ直接電話で確認
警察に通報した際に「〇〇警察署から伺います」と言われていた場合、その名称をメモや録音で記録していたか確認してみましょう。
警察署に確認するときのポイント
事故の担当署を確認するためには、以下の情報を手元に準備しておくとスムーズです。
- 事故の日時
- 事故の起きたおおよその場所（住所・道路名・目印など）
- 自分の氏名・連絡先・車両ナンバー
- 110番通報した場合、その時間
これらを伝えることで、警察側も事故記録から担当署や担当官を特定してくれます。
保険会社への対応時に注意すべきこと
保険会社から事故証明書などの取得手続きを求められた際、警察署がわからないと手続きが進みません。事故から時間が経過すると記録が確認しづらくなる場合もあるため、早めに確認・連絡することが重要です。
また、自身が加入している保険のサポート窓口でも、事故現場の特定支援を行っている場合があります。ドライブレコーダーの映像やGPS履歴を共有することで、保険会社側で確認してくれるケースもあります。
実際の事例：東京での当て逃げ事故で迷ったケース
ある方は、横浜から帰宅中に東京都内でバイクに当て逃げされ、警察を呼んだものの後日どの警察署だったかわからなくなってしまいました。保険会社に提出すべき事故証明の取得が進まず困っていましたが、ドライブレコーダーの映像から場所を特定し、Googleマップと警視庁の管轄地図で確認。該当警察署に電話したところ無事に確認が取れたとのことです。
まとめ：焦らず冷静に確認し、確実に手続きを進めよう
交通事故の対応では、警察署の管轄確認は重要な一歩です。事故直後は混乱していても、少しずつ情報を整理することで確認は可能です。ドライブレコーダーやスマホの位置履歴、Web上の管轄地図など、使えるツールを活用し、確実な手続きへと繋げていきましょう。
万が一に備え、事故後の記録や通話内容をしっかり残しておくことも、今後の安心に繋がります。