スマートフォンやパソコンで突然「45万円の利用料金が発生しています」などと表示され、驚いて空メールを送ってしまったという事例が急増しています。この記事では、そのような不安な状況に直面した際の対処法と、今後注意すべきポイントを詳しく解説します。
突然表示される高額請求画面は「架空請求型フィッシング詐欺」
画面に表示される「45万円の請求」「○時間以内に退会しなければ自動課金」などの文言は、悪質な詐欺サイトによる典型的な脅し文句です。実際には法的根拠もなく、支払う義務は一切ありません。
このような表示が出た場合、多くは以下の手口で誘導してきます。
- 「退会手続きはこちら」などと記載されたボタンを設置
- クリックさせてメールアドレスや電話番号を送信させる
- その後、個人情報を使って詐欺や迷惑連絡を仕掛けてくる
空メールを送ってしまった場合、請求されるのか?
結論から言えば、空メールを送っただけでは法的な請求義務は発生しません。ただし、相手にあなたのメールアドレスが伝わってしまっている点には注意が必要です。
実際にメールを送ったことで、相手は「反応した=脅せば支払うかもしれないユーザー」と認識し、以降、詐欺まがいのメールやSMS、電話を頻繁に送りつけてくるケースがあります。
送ってしまった後に取るべき3つの行動
1. 絶対に返信しない、リンクを踏まない
今後送られてくるメールやSMSに書かれているURLや電話番号には一切アクセスしないでください。
2. 迷惑メール設定・受信拒否を行う
自分の使用しているメールサービス(Gmail、Yahooメールなど)や携帯キャリアの設定で、迷惑メールフィルタを強化しましょう。
3. 不安があれば消費生活センターや警察に相談
法的に支払う義務はないと分かっていても、不安が拭えない場合は消費生活センターや警察のサイバー犯罪窓口に相談するのが安心です。
同じような被害にあわないために知っておくべきこと
この手の請求詐欺は、動画サイト風やアダルト系を装って「無料期間終了後自動課金」などと偽り、高額な金額を提示して脅します。表示に焦って連絡してしまうと、相手の思うつぼです。
信頼できるサイトであれば、明確な利用規約や請求根拠が提示されており、メールアドレス1つで契約が成立することはありません。
まとめ:空メール送信だけでは請求義務なし!冷静に対処しよう
高額請求画面に驚いて空メールを送ってしまっても、法的な支払義務はありません。個人情報が渡っている点は警戒すべきですが、過剰に反応せず、迷惑メールブロックや無視を徹底しましょう。
何より大切なのは「焦って反応しない」こと。冷静な対応こそが、詐欺被害から身を守る最大の武器です。