交通事故の被害にあった後、通院が終わったにもかかわらず保険会社からの連絡がなく、示談が進まないと不安に感じる方も多いでしょう。この記事では、示談書の送付時期や対応の流れ、保険会社とのやり取りで注意すべきポイントについて解説します。
通院終了から示談までの一般的な流れ
交通事故後に治療を受け、医師が「症状固定」と判断した時点で、保険会社は損害賠償の支払い準備を始めます。一般的には以下のような流れです。
- 治療終了の報告
- 診断書や後遺障害診断書(該当する場合)の提出
- 賠償額の算定
- 示談内容の提示・示談書の送付
この一連の流れに1〜2ヶ月程度かかることもあり、すぐに書類が届かないからといって異常とは限りません。
保険会社から連絡がないときの対応方法
通院終了の報告をしたにもかかわらず、2週間以上連絡がない場合は、積極的に自分から問い合わせることが重要です。たとえば「示談書の送付はいつ頃になりますか?」と電話で確認しましょう。
特に、事故から数ヶ月が経過している場合は、保険会社側で手続きが滞っている可能性もあるため、遠慮せずに状況確認することをおすすめします。
示談書の内容と確認すべきポイント
示談書には、損害賠償の金額・項目・支払い方法・支払期日などが記載されています。署名押印をする前に、以下の点をよく確認しましょう。
- 治療費や通院交通費などが正確に記載されているか
- 慰謝料が適正な金額か
- 後遺障害等級がある場合、その等級に応じた賠償内容か
不明点があれば、消費生活センターや弁護士などに相談するのも一つの手です。
示談金の入金時期とトラブルを避けるための注意点
示談書に署名押印し、相手側(保険会社)へ返送してから通常1週間〜10日ほどで入金されます。万が一入金が遅れる場合もあるため、書類返送後も入金期日は必ず確認しておきましょう。
また、示談書を提出してしまうと、原則として内容を変更したり、後から異議を申し立てることができなくなるため、慎重に判断してください。
示談が進まない場合の相談先
示談交渉が進まない場合や、金額に納得がいかない場合には、以下のような専門機関に相談することができます。
- 日弁連交通事故相談センター
- 国民生活センター
- 地元の弁護士会が運営する無料法律相談
特に後遺障害が絡むケースや、損害額が高額な場合は、示談書に署名する前に専門家のアドバイスを受けると安心です。
まとめ:不安なときは待つより確認を
交通事故の示談手続きは、保険会社側の内部処理の都合で時間がかかることがありますが、必要以上に待つ必要はありません。不安なときは遠慮せず連絡を取り、進捗状況を確認することがスムーズな解決につながります。
納得いかない点がある場合や、判断に迷う場合は弁護士や相談機関を活用し、適切なサポートを受けましょう。