バイクが100-0で追突された事故でも補償範囲は?リアボックスや足回りの損傷も請求できるか解説

バイクで停止中にトラックから追突されるという100-0の事故に遭った場合、修理費や損傷部位の補償はどこまで保険でカバーされるのでしょうか。特にリアボックスや足回りなど、目立つ損傷以外の部分についても気になるところです。本記事では、事故後に請求可能な範囲や保険対応の考え方、実際の見積もりのポイントなどについて詳しく解説します。

100-0事故とは?過失割合ゼロのケース

バイクが完全に停止中で、後方からトラックに追突された場合は一般的に過失割合は100対0になります。つまり、バイク側に一切の過失が認められないケースです。

このような事故では、加害者側の任意保険(対物賠償責任保険)を使って損害のすべてを請求できます。損傷した部位が事故と因果関係があると認められれば、たとえ車両本体以外のアクセサリや取り付け部品であっても対象になります。

リアボックスやステーの破損は請求可能か

リアボックスやそれを支えるステー、ヒンジなどは、多くのバイクで後付けされている装備です。しかし、事故により明確に損傷したと診断された場合、それが「有償で取り付けられた装備」として見積もりに計上されれば保険請求は可能です。

この際、事故によって歪みが生じたことを整備士や見積書で証明できることが重要になります。口頭説明だけでは認められないことがあるため、写真と整備士のコメントが有効です。

サスペンションなど事故前から劣化していた部品の扱い

フロントやリアショックなどの足回りについては、「事故による損傷か、経年劣化か」の判断が難しい部分です。保険会社は事故前の状態にも注目するため、もともと整備点検で指摘されていた部品については、事故が原因で損傷が進んだことを明確に説明できるかがカギになります。

たとえば、「事故前の車検時点では使用可能な状態であったが、事故後にオイル漏れが発生した」「バイクが後方からの衝撃で沈み込み、ショックが破損した」といった事実が整備記録に残っていれば、保険で補償される可能性も高くなります。

見積書の作成ポイントと保険会社への提出方法

バイクの見積もりを依頼する際は、損傷部位ごとに明確な品目と金額を記載してもらうことが大切です。ディーラーやバイクショップで発行された見積書であれば、保険会社も受け入れやすくなります。

提出時には、損傷写真や事故現場の状況をまとめた説明書も添えるとより説得力が増します。また、整備士のコメントを記載してもらうと、「この部品は事故の影響で破損した」という根拠になります。

同様の事例と保険の対応例

過去に似たような100-0の追突事故では、バイク本体の他にリアボックス、ステー、さらには取り付けていたETC機器やドラレコのマウント部分まで保険で補償された例があります。

ただし、足回りのように経年劣化の疑いがあるパーツについては、整備記録や物的証拠が不十分な場合に補償対象外となることもあり、判断はケースバイケースです。

まとめ:事故の影響を丁寧に記録し根拠を示すことが重要

100-0で追突された事故の場合、被害者側は保険によって幅広く補償を受けられる立場にあります。しかし、補償範囲を最大化するには、損傷の程度や因果関係を証明する材料をしっかり揃える必要があります。

リアボックスやステー、ショックなど見えにくい部品でも、事故後に破損が確認されれば請求可能です。まずは信頼できるショップでの見積もりを取り、必要であれば整備士の診断書を添えて保険会社に提出しましょう。

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