トイレのつまり修理で高額請求を受けたときの対処法と予防策

突然のトイレつまりに焦って業者に依頼した結果、高額な請求を受けてしまった――そんなトラブルに遭う人は少なくありません。本記事では、実際にあった請求トラブルをもとに、正しい判断基準や対処法を解説します。

実際にあった高額請求の事例

ある家庭で、トイレの水が引かずに汚物も溜まっている状態で業者を緊急手配。暮らしのマーケットを利用したが、実際に来たのは下請け業者。作業後に請求された金額は以下の通り。

  • 基本料金:8,800円
  • ローポンプ作業:5,500円
  • 電動トーラー作業:55,000円
  • 延長6m:33,000円
  • 衛生工費:11,000円
  • 割引:▲3,300円

合計:110,000円。さらにカード払いを希望したが現金払いを強要される形となったとのこと。

この請求は適正価格なのか?

トイレのつまり除去費用は、内容によって大きく異なりますが、トーラー作業(高圧洗浄や機械使用)でも3万〜6万円が相場。1mごとの延長料金が5,500円というのは明らかに高額で、6mで33,000円の請求は適正とは言い難い水準です。

また、衛生工費といった不明瞭な項目や、割引によって安く見せる手法も典型的な「見かけ値下げ」です。カード払いを断るのも不審点の一つです。

緊急時に騙されないために知っておくべきこと

  • 事前見積もりは必須:電話の時点で「最大いくらかかるか」を聞いておく
  • その場の作業承諾は控える:特に高額機器を使う前に金額確認
  • 複数社の料金を比較する:余裕があればネットで他社の料金と比較
  • 作業中でも怪しいと思ったら中断を求める

緊急事態でも「冷静さ」を持ち、スマホで作業風景や請求書を撮影しておくのも有効です。

不当請求の可能性があると感じた場合の対処法

支払い済みであっても、不当請求の可能性があれば消費生活センター(国民生活センター)や自治体の相談窓口に連絡を。写真付きで状況を説明すれば、返金交渉のサポートを受けられることがあります。

また、暮らしのマーケットなど仲介サイトを通じて依頼した場合は、該当プラットフォームにも苦情を伝え、評価システムの適正化にも協力を。

信頼できる業者を選ぶためのポイント

  • GoogleマップやSNSで口コミをチェック
  • 「出張費無料」「即日対応」ばかりを謳う業者に注意
  • 公式HPに料金表や施工実績が明記されているか確認
  • 一般社団法人などの認定や加盟がある業者を優先

たとえば「日本配管設備協会」などに加盟している業者はコンプライアンス意識が高い傾向があります。

まとめ

トイレのつまりは突然起きるトラブルですが、その焦りにつけ込んだ高額請求トラブルも多く報告されています。見積もり確認・証拠保存・支払い方法の確認は、緊急時であっても欠かせません。後悔しないためにも、日頃から信頼できる業者をリストアップしておくことをおすすめします。トラブル時は一人で悩まず、消費生活センターなど公的機関に相談しましょう。

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