事故後の車は自走してディーラーに運ぶべき?安全・保険・修理の観点から解説

交通事故で愛車がダメージを受けたとき、多くの方が悩むのが「このまま運転してディーラーや修理工場に持ち込んでも大丈夫か?」という点です。とくに右後ろなど車体後方に損傷がある場合、見た目以上にリスクが潜んでいる可能性もあります。この記事では、自走するべきか否かの判断基準や、安全に対応する方法について詳しく解説します。

損傷がある車を自走するリスクとは?

見た目では軽度に思えるダメージでも、実際には足回りやホイールハウス、サスペンションに影響を及ぼしていることがあります。特に右後部に損傷がある場合、後輪のアライメントが狂っていれば、まっすぐ走れなかったりハンドリングが不安定になる可能性もあります。

さらに、ブレーキ灯やウインカーに不具合があれば法令違反になるうえ、後続車にとっても危険です。事故車の状態を十分に確認しないまま運転するのは、さらなる事故の引き金になりかねません。

まず確認したい!自走可能かのチェックポイント

  • タイヤやホイールが大きく損傷していないか
  • ステアリング操作が通常通りできるか
  • ブレーキが効くか(異音・違和感なし)
  • ライト類(ウインカー・ブレーキランプ)が正常に作動するか
  • 異常音や振動がないか

上記のいずれかに該当する異常がある場合、自走は避けてください。見た目が問題なさそうでも、内部にダメージが及んでいる可能性があります。

もっとも安全な選択はロードサービスの利用

事故直後は焦ってしまいがちですが、車両に明らかな損傷がある場合は無理に自走せず、保険会社のロードサービスやJAFなどの搬送サービスを利用しましょう。

多くの自動車保険にはレッカー移動サービスが付帯しており、事故現場や自宅からディーラーや修理工場まで無料で運搬してくれることもあります。搬送先を購入元のディーラーに指定することも可能です。

保険適用のためにも安易な自走は避けるべき

損傷した車を自走させたことが原因でさらに被害が拡大した場合、その部分が保険の補償対象外になる可能性もあります。保険会社によっては「適切な措置を取らなかった」として一部の請求を拒否されるケースも報告されています。

事故直後は必ず保険会社に連絡し、現場での対応を相談しましょう。写真や動画で損傷箇所を記録しておくことも重要です。

購入したディーラーに連絡する意味は?

購入元のディーラーに連絡すれば、修理歴や保証内容を踏まえた的確な対応が期待できます。特にメーカー保証や延長保証がある場合、正規ディーラーでの修理が求められることがあります。

また、ディーラーで自動車保険に加入していれば、保険処理と修理対応を一括で進めてくれることもあります。まずは電話で相談して、搬送対応の有無や修理見積もりの流れを確認すると安心です。

まとめ:事故後は「無理に動かさず、まず連絡」が鉄則

車の右後方が大きく損傷した状態では、自走が危険なだけでなく、保険や修理対応にも悪影響を及ぼすおそれがあります。見た目だけで判断せず、まずは保険会社や購入元のディーラーに連絡して適切な対応をとることが重要です。

万一のトラブルを防ぐためにも、無理をせずロードサービスやレッカーを活用し、安全第一の行動を心がけましょう。

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