マッチングアプリを通じた出会いが一般化する中で、悪質な手口による詐欺被害も増加しています。中でも、デートに誘われた先の飲食店で高額な料金を請求される「ぼったくり」や、個人情報の不正取得といった事例は深刻です。この記事では、こうした被害に遭ったときの対応方法と予防策を詳しく解説します。
マッチングアプリで誘われた店で高額請求される手口とは?
「飲み放題5000円」と提示されていたにもかかわらず、追加のワイン等で数十万円を請求されるようなケースは典型的なぼったくり被害です。最初に安価なプランを提示して警戒心を解き、最終的に高額請求する手口は古くから存在しています。
特に、相手女性が指定した店に誘導し、金額を請求する時点で男性の財布事情を知っていながらコンビニATMへ連れて行こうとするのは極めて悪質な行為です。このようなケースでは女性と店舗がグルである可能性も高く、単なる偶然や誤解では済まされません。
支払っていない場合でも罪に問われる可能性は?
相手から「民事・刑事で訴える」と脅されたとしても、実際に支払っていない限り、相手に法的な正当性はほとんどありません。金銭の支払いがなく、また契約内容が明確でない場合、訴訟に発展することは極めて稀です。
また、仮に支払っていた場合でも、過大な料金や強制的な状況下での支払いであれば、法律的には詐欺や不当利得として返金請求ができる可能性があります。まずは冷静になり、脅し文句に過剰反応しないことが大切です。
個人情報を取られたかもしれないときの対処法
財布から現金が抜かれていなくても、免許証やクレジットカードなどをスマホで撮影されている可能性がある場合は、個人情報流出への対処が必要です。身に覚えのない契約や請求が届いた場合に備え、早めに以下のような措置を取っておきましょう。
- クレジットカードの停止・再発行手続き
- 免許証の番号を記録し、必要に応じて警察に相談
- 携帯電話会社等に本人確認情報の流用がないか確認
情報が盗まれたかどうか不明でも、念のため対応しておくことで被害を最小限に抑えられます。
警察への相談はすぐにすべき?
「訴える」と脅されたときや、金銭請求が強引だった場合は、すぐに警察に相談しましょう。ぼったくり被害や詐欺の可能性がある事例は、地域の消費生活センターや警察の生活安全課などが対応窓口になります。
実際に多くのケースでは、店舗名や相手の情報を警察が把握していることもあり、被害届が蓄積されていれば捜査対象となることもあります。また、弁護士に相談することで、法的な支払い義務があるかどうかの見極めも可能です。
今後同じような被害に遭わないために
このようなトラブルを未然に防ぐためには、マッチングアプリで知り合った相手と初対面で高額な飲食店に行くことを避けるのが基本です。初デートではカフェやチェーン店など、料金が明確な場所を選ぶようにしましょう。
また、口コミのない店舗や、会計前に料金明細を提示しない店は警戒が必要です。事前にGoogleレビューやSNSなどで情報収集をするだけでも、被害を回避する確率が大きく上がります。
まとめ:冷静な対応と事後の対処が被害拡大を防ぐ
マッチングアプリを使った出会いは便利な一方、悪質なユーザーや詐欺的な業者も混在しています。もし高額請求や個人情報の盗用を疑うような出来事が起きた場合は、決してその場で支払ったり、脅しに屈することなく、警察や専門機関に相談してください。
そして、自分を責めすぎず、同じ被害に遭わないように対策を取ることが大切です。被害を拡大させないためにも、早めの行動がカギとなります。