スマホ操作しながらのバイク運転は違法?動画投稿と通報の法的リスクを解説

近年、SNSや動画共有サイトに「ながら運転」などの危険行為を収めた動画が投稿され、社会問題となっています。中でも、スマートフォンを操作しながらバイクを運転する行為は、重大な交通違反であり命の危険も伴います。今回は、そのような動画を見かけた際に何ができるのか、そして違法性について詳しく解説します。

スマホ操作中の運転は道路交通法違反

道路交通法第71条第5号の5では、運転中に携帯電話やスマートフォンを操作してはならないと明記されています。違反した場合、「携帯電話使用等(保持)」で反則金と違反点数が科されますが、交通の危険を生じさせた場合は「罰則付き違反」となり、反則金では済まず刑事罰の対象になります。

例えば、バイクでスマホを操作していて事故を起こせば、懲役または罰金が科される可能性があります。重大な場合は「危険運転致死傷罪」が適用されることもあります。

動画投稿は証拠になるのか?

運転中の違反行為を自ら撮影し投稿する行為は、「自白」としての性質も持つことになります。実際に、SNS上にアップされた動画を警察が証拠として使用し、摘発につながった例もあります。

つまり、バイク運転中のスマホ操作を含む動画を投稿することは、自分で違反行為を公開しているのと同じです。記録が明確であれば、それが捜査のきっかけとなる可能性があります。

違反者本人への助言はどうすべきか?

動画投稿者が明らかに違反行為をしている場合、「自首」を勧めるのは道徳的に間違っていません。ただし、その伝え方によっては名誉毀損や脅迫に発展することもあるため、冷静かつ客観的な表現を心がけましょう。

「危険な行為があったことに気づいていないかもしれません。安全のためにも警察に相談してはどうでしょうか」といった伝え方が望ましいです。

警察に通報することは可能?

明確な違反行為であれば、警察に通報することが可能です。警察庁のサイトには、交通違反の通報窓口も用意されています。

通報時には、投稿された動画のリンク、違反の内容、撮影日時・場所が分かる情報などをできるだけ詳細に伝えることが有効です。

過去に摘発された実例

過去には「バイクで高速道路を片手運転しながら撮影し投稿した男性」が、道路交通法違反で書類送検されたケースがあります。また、「スマホを操作しながらの危険運転」を投稿し、視聴者の通報で摘発された例も確認されています。

こうした前例を踏まえると、動画投稿は決して軽視できない証拠となり得ます。

まとめ:注意喚起と法的対応を冷静に

スマホ操作しながらのバイク運転は重大な交通違反です。動画投稿によって違反が可視化される今の時代、周囲の冷静な判断と正しい対応が求められます。

本人への指摘は丁寧に行い、必要に応じて警察への通報も検討しましょう。社会全体で安全運転の意識を高めていくことが重要です。

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