最近ではメルカリやラクマなどのフリマサイトを通じて、身内同士で取引を行うケースも増えてきています。特に親族間で商品を売買した場合に、「警察に通報されるのではないか?」と心配する声もあります。この記事では、親族間取引が法的に問題になるケースや、フリマサイトでの注意点について解説します。
親族間のフリマ取引は違法になるのか?
結論から言えば、親族間であってもフリマサイトのルールを守っていれば違法とはなりません。ただし、以下のような場合にはトラブルや規約違反と見なされることがあります。
- 売買の実態がなく「売上金を移すため」だけの形だけの取引
- フリマサイトのポイント・クーポン・キャンペーンなどを不正利用する目的
- 本人確認を回避する目的で複数アカウントを使用
これらはいずれも、プラットフォームの「不正利用」に該当する可能性があり、通報・アカウント停止の対象になることがあります。
フリマサイトの規約と親族間取引
フリマサイトごとに利用規約は異なりますが、多くのサービスでは「自演取引」や「不正な取引」を明確に禁止しています。例として、メルカリでは以下のような行為が禁止されています。
- ポイント獲得目的やランキング上昇目的の自作自演取引
- 金銭移動のみを目的とした取引
- 取引の意思がない出品・購入
親族同士であっても、通常の売買と認められるような自然な取引であれば問題視されにくいですが、運営側の判断によるので注意が必要です。
警察に通報される可能性があるケース
親族間の取引で警察沙汰になるのは稀ですが、次のようなケースでは捜査対象になることがあります。
- フリマサイトを通じて架空の取引で資金洗浄(マネーロンダリング)を行った
- 詐欺やなりすましを伴う取引
- 商品の発送・支払いを故意に行わず、詐取目的が疑われる
このような場合、被害者や運営からの通報によって警察が介入する可能性が出てきます。
安全な親族間取引のためのポイント
親族間でフリマサイトを利用する際には、以下の点に気をつけましょう。
- 商品説明ややり取りは丁寧に行う
- 発送・受取・評価などを省略せず、正式な流れを踏む
- あくまで「通常の売買」として成り立つようにする
ポイントやキャンペーン目当てで形だけの取引を行ったり、何度も繰り返すことは疑われる原因になります。
よくある誤解と実例
例えば、「家族にいらない服を出品してもらい、自分が買う」という取引自体は違法ではありません。ただし、それが何度も繰り返され、しかも発送も行われない場合は「不正な売上金移動」と見なされることがあります。
過去にはメルカリやラクマなどで自作自演の売買を繰り返していたユーザーがアカウントを停止された事例もあります。
まとめ
フリマサイトでの親族間取引自体は違法ではありませんが、その方法によっては利用規約違反や、不正利用と見なされる可能性があります。警察への通報リスクは非常に低いとはいえ、トラブルを避けるためには、通常の売買としての形式をしっかり守ることが重要です。健全な使い方を心がけて、安心してフリマサイトを活用しましょう。